ローマ教皇フランシスコは12日、キリスト教の復活祭に寄せて発表した祝福のメッセージ「ウルビ・エト・オルビ」(ローマと全世界へ)で、新型コロナウイルス感染拡大との戦いに関して「世界の一致」を呼びかけた。 教皇は、国際制裁の緩和や貧困国への債務免除、すべての紛争における停戦を訴えた。また、移民など苦しむ人への支援を求めた。 一方、特に欧州連合(EU)に対し、復興の方法で一致できなければ崩壊の危険があると警告した。 今年はテレビ中継の形で行われたサン・ピエトロ大聖堂からのメッセージは、2013年の就任以来、最も強く政治的な内容となった。 教皇は、「いまは無関心でいるときではない。全世界が苦しんでおり、このパンデミック(感染症の世界的流行)に直面する中で一致を必要としている。無関心、利己主義、分裂、忘却という言葉は、いまは聞きたくない言葉だ。われわれは、この言葉を永遠に禁止したい」と述べた。 ほとんどを新型コロナ関連に当てられたメッセージで教皇は、自らの命を危険にさらして他者の救命にあたっている医師や看護師らを称賛。規制により愛する人との別れに立ち会えない人々、秘跡を受けられないカトリック教徒、将来の不安の中にいるすべての人々に共感を表した。[バチカン市 ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・新型コロナウイルス感染症で「目が痛む」人が増えている? ・気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること ・善良な9割以外の日本人の行動を変えさせろ ・中国、新型コロナウイルス新規感染者増加 ロシアからの渡航者ら ・TBSとテレビ東京、新型コロナウイルス対策で「全収録中止」 芸能界にも感染者で大英断  ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年4月21日号(4月14日発売)は「日本人が知らない 休み方・休ませ方」特集。働き方改革は失敗だった? コロナ禍の在宅勤務が突き付ける課題。なぜ日本は休めない病なのか――。ほか「欧州封鎖解除は時期尚早」など新型コロナ関連記事も多数掲載。