世界保健機関(WHO)は17日、新型コロナウイルスに感染した人が持つ抗体が再感染を防ぐために十分な免疫力を持つかは現時点では分からないと述べた。 WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、抗体に効果があったとしても、多くの人が新型ウイルスに対する抗体をすでに持ち、これによりいわゆる「集団的な免疫」が獲得され始めていることを示す兆候はほとんどないと述べた。 その上で「WHOが現時点で得ている暫定的な情報によると(新型ウイルスに対する)抗体を保有している人の割合はまだ低い」とし、「大半の人が抗体を持っているとの期待に対する証拠は得られていない。このため、政府が抱える問題は解決されない」と述べた。 新型ウイルス感染を巡っては、新型ウイルスの発生地である湖北省武漢市が感染者数と死者数を上方修正。報告の誤りや遅れに対応した修正したとし、死者の数は50%増となった。 WHOの感染症専門家、マリア・ファンケルクホーフェ氏はこれについて、中国当局は葬儀会社や介護施設のほか、発熱センターや病院などからデータを再集計し、自宅で死亡した人たちの数も集計し直したとし、「統計に含まれないケースをなくす取り組みが行われた」との見解を示した。 感染拡大の影響が懸念されているアフリカについては、ライアン氏は「アフリカの各国政府ができることはまだ多くある」とし、感染拡大抑制はなお可能との見方を示した。 国連アフリカ経済委員会(UNECA)はこの日、アフリカで新型ウイルス感染により少なくとも30万人が死亡し、2900万人が極度の貧困に陥る恐れがあるとする報告書を公表した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・新型コロナウイルス、モノの表面にはどのくらい残り続ける? ・中国・武漢市、新型コロナウイルス死者数を大幅修正 50%増の3869人へ ・イタリア、新型コロナウイルス新規感染者は鈍化 死者なお高水準 ・新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(17日現在)   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年4月21日号(4月14日発売)は「日本人が知らない 休み方・休ませ方」特集。働き方改革は失敗だった? コロナ禍の在宅勤務が突き付ける課題。なぜ日本は休めない病なのか――。ほか「欧州封鎖解除は時期尚早」など新型コロナ関連記事も多数掲載。