インドは、新型コロナウイルス感染拡大の状況把握のための抗体検査について、正確性に懸念があるとして、一時中止を指示した。保健当局者らが明らかにした。 インドは、検査キットと医療機器の不足から、新型コロナの感染状況を把握するため他の多くの諸国に追随して標準的な簡易抗体検査を導入。今月初めに保健当局が血液による抗体検査を承認した後、中国に5億個超の検査キットを発注した。 しかし、医学研究評議会・感染学部門トップのR.R. Gangakhedkar博士は、抗体検査の結果に矛盾が生じているため、保健当局に検査の一時中止を求めたと明らかにした。 同博士は「これはわずか3カ月半の間に開発された第1世代の検査であり、改良していく必要がある。(結果の)変動幅は無視できない」と述べた。 保健当局は、機器の精度確認のため、各州に当局の衛生専門家を派遣しているという。 スペインを含む欧州諸国からも、中国が供給したキットの品質について苦情が出ている。 デリーの中国大使館広報担当者は、検査に関する報道を見たとし、支援のためインド当局と連絡を取っていると説明。ツイッターに「中国は、輸出した医療機器の品質を大変重要視している」と投稿した。 インド政府の統計によると、新型コロナ感染者数は1日に約1000人増加し、累計では1万9983人、死者は640人となっている。 死者数は他の多くの国と比較して依然少ないが、当局者らは、5月3日に約6週間にわたったロックダウン(封鎖)が解除されれば、感染が増加する可能性があるとしている。[ニューデリー ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・「新型コロナウイルス第2波、今冬に米国を襲う より大きな影響も」米CDC局長 ・金正恩重体説に飛びつく期待と幻想 ・米ジョージア州が「ロックダウン破り」、濃厚接触でも営業再開を待ちきれず ・日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか?   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年4月28日号(4月21日発売)は「日本に迫る医療崩壊」特集。コロナ禍の欧州で起きた医療システムの崩壊を、感染者数の急増する日本が避ける方法は? ほか「ポスト・コロナの世界経済はこうなる」など新型コロナ関連記事も多数掲載。