米疾病対策センター(CDC)は、国内のホームレス施設での新型コロナウイルス感染状況を調査した週報を公表した。多くの人が集団で生活し、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するのが難しいホームレス施設では、ウイルスの感染が急速に広がると指摘した。 また、ホームレスの人は基礎疾患を抱える人が多く、重症化のリスクが高いという。 CDCは、クラスター(集団感染)が発生したホームレス施設、感染者が1人だけ確認された施設、まったく感染が確認されていない施設で、スタッフを含めて全員にウイルス検査を行った。 過去2週間の間に2人以上の感染者が出たボストン、サンフランシスコ、シアトルの5つの施設では、陽性反応が出た人の割合は居住者で17─66%、スタッフで17─30%に達した。 感染者1人が確認されたシアトルの12の施設では、陽性者は居住者で5%、スタッフで1%だった。 全く感染者が確認されていないアトランタの19のホームレス施設でも、居住者の4%、スタッフの2%で感染が確認された。 CDCは、クラスターが発生した施設では、スタッフも含め全ての人のウイルス検査を行うことが重要なだけでなく、可能ならば1人でも感染が出た時点で全員の検査を行うべきだと指摘した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・「新型コロナウイルス第2波、今冬に米国を襲う より大きな影響も」米CDC局長 ・金正恩重体説に飛びつく期待と幻想 ・米ジョージア州が「ロックダウン破り」、濃厚接触でも営業再開を待ちきれず ・日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか?   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年4月28日号(4月21日発売)は「日本に迫る医療崩壊」特集。コロナ禍の欧州で起きた医療システムの崩壊を、感染者数の急増する日本が避ける方法は? ほか「ポスト・コロナの世界経済はこうなる」など新型コロナ関連記事も多数掲載。