米食肉加工最大手タイソン・フーズは、新型コロナウイルスの感染拡大が食肉処理施設の従業員の間で広まり、施設が稼働停止を余儀なくされていることから、今後、国内のスーパーマーケットなどの店頭に並ぶ牛肉、豚肉、鶏肉などの精肉が不足する可能性があると警告した。 タイソン・フーズのジョン・タイソン会長は、新型ウイルス感染拡大で食肉処理施設の稼働が停止される中、農家が家畜を精肉にして市場に届ける手段は少なくなっているとし、「米国の食料供給網は機能を失いつつある」と述べた。 タイソン・フーズは先週、国内最大の豚肉処理施設を含む2カ所の豚肉処理施設のほか、牛肉処理施設1カ所の閉鎖を発表。ブラジルJBSの米国子会社[JBS.UL] やスミスフィールド・フーズなど他の大手食肉業者も、従業員の間の新型ウイルス感染拡大を受け処理施設の閉鎖を余儀なくされている。 米国の食肉処理業界の労働組合によると、業界で働く人の感染者数はこれまでのところ5000人、感染による死者数は13人。 現時点では閉鎖された食肉処理施設の再開のめどは立っておらず、タイソン氏は「施設を再稼働できるまでタイソン・フーズの製品供給は限定される」とし、「農家は家畜を処理できないため、精肉不足は深刻な食品廃棄の問題でもある」と懸念を示した。[シカゴ ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・中国・武漢市、新型コロナウイルス入院患者がゼロに 全員退院 ・優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」に転じた理由 ・アメリカで相次ぐ病院閉鎖、コロナ患者は儲からない ・1月から中国をサイバー攻撃し、コロナの情報収集をしていた国   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。