英国のジョンソン首相は30日、国内の新型コロナウイルス流行はピークを過ぎたとし、来週にもロックダウン(都市封鎖)措置の出口戦略を発表すると述べた。 ジョンソン首相は27日からの職務復帰後初となる記者会見で、「感染症のピークが過ぎたことが今日初めて確認された。ピークを過ぎ、下向きの動きになっている。長期的に希望が持てる多くの理由がある」と指摘。 英国で確認されている新型コロナウイルス感染症による死者は累計で2万6771人に達し、欧州では2番目の多さとなった。 ジョンソン氏は政府の新型コロナ流行への対応について、「制御不能で壊滅的な感染拡大は回避した。最悪ケースで50万人の死者が出ていた可能性が十分にあった」と述べ、妥当だったとの認識を示した。 また今後について、「コントロールを失わず、感染第2波に直面しないことが重要だ」と強調した。 その上で、ロックダウン措置を緩和する方法の「選択肢一覧」を来週提示すると表明。具体的な日程は科学的な助言とデータに基づくとした。 さらに、次の段階では顔を覆うマスクなどの着用が有益になるかもしれないと指摘。英政府は従来、国民にマスク着用を呼び掛けるだけの十分な根拠がないとの立場だった。 「ロックダウン解除に当たり、顔を覆う布は疫学的理由だけでなく、人々が職場復帰する際に安心感を得るためにも、有益になると思う」と述べた。 社会的距離確保の措置を安全に緩和するためには新型コロナ検査の拡充も鍵となる。政府は今月末までに、1日当たりの検査数を10万件に増やす目標を掲げていた。 最新のデータによると、現地時間30日午前9時までの24時間に実施された検査は8万1611件に上り、前週から大幅に増えたが、目標は下回った。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・政府、緊急事態宣言を全国一律1カ月程度延長へ 明日の専門家会議で判断 ・韓国そして中国でも「再陽性」増加 新型コロナウイルス、SARSにない未知の特性 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染46人確認 都内合計4152人に ・新型コロナウイルス感染症で「目が痛む」人が増えている?   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。