世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長は30日、多くの西アフリカ諸国における新型コロナウイルスの市中感染を懸念していると述べた。 アフリカ・サハラ砂漠以南(サブサハラ)ではこれまでに約2万3800人の感染者が確認され、死者は900人を超えている。多くの国では一部の主要都市を対象としたロックダウン(都市封鎖)などが実施されている。 4月28日にはセネガル政府がカザマンス地方の市中感染で別の25人に感染が拡大したと発表した。 モエティ事務局長は記者会見で「一定の市中感染がみられる西アフリカを非常に懸念している」と指摘。具体的な国名には触れなかった。 人口約1600万人のセネガルでは30日時点で、新型コロナの感染者は累計で933人、死者は9人となっている。政府は既に緊急事態を宣言。学校を閉鎖し、集会や移動に制限をかけているが、感染者数は伸び続けている。 ガーナやブルキナファソといったその他の西アフリカ諸国は経済的影響への懸念からロックダウン措置を解除し始めている。 モエティ事務局長は制限の実行と解除の決定は極めて難しい政治的な判断だとしつつ、各国政府はデータを利用する必要があると述べた。[パリ ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・政府、緊急事態宣言を全国一律1カ月程度延長へ 明日の専門家会議で判断 ・韓国そして中国でも「再陽性」増加 新型コロナウイルス、SARSにない未知の特性 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染46人確認 都内合計4152人に ・新型コロナウイルス感染症で「目が痛む」人が増えている?   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。