世界保健機関(WHO)は5日、フランスで初めて新型コロナウイルスの感染者が出た時期が当初考えられていたよりも早い2019年12月だったとする報告について「驚きではない」と述べた。初期の段階で感染者がいたかどうかを調査するように各国に要請した。 中国当局が新型コロナ感染症「COVID─19」について最初にWHOに報告したのは昨年12月31日。欧州では1月まで感染者の確認はないとされていた。 WHOのリンドマイアー報道官はジュネーブで開かれた国際連合のブリーフィングでフランスの報告について「全貌が変わる内容だ」とし、「感染がどのように広がったかを探る上で理解が深まる」と指摘。「検体を改めて検査すれば、より早い時期の事例が他にも見つかる可能性がある」と述べた。 フランスでは肺炎患者の検体を改めて検査したところ、昨年12月27日に新型ウイルス感染症の患者がいたことが判明。これは仏政府が最初の感染者を確認した日より1カ月近く前となる。 リンドマイアー氏は、他の国も感染源が不明な19年末の肺炎患者の検体を調べることを求め、世界が「より明確な新しい見解」を得ることができるとした。 また、新型ウイルスの発生源についての質問には「調査することが非常に重要だ」と答えた。 ポンペオ米国務長官は、中国湖北省武漢市の研究所が新型ウイルスの起源だとの「証拠がある」と主張しているが、科学者はWHOに対して発生源が動物という見解を示している。 WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は4日、WHOが1月に中国へ専門家チームを派遣した際、新型ウイルスの発生源究明を最優先課題として取り上げたと述べた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染58人確認 3日連続で減少続く ・日本とは「似て非なる国」タイのコロナ事情 ・「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に ・トランプ「米国の新型コロナウイルス死者最大10万人、ワクチンは年内にできる」   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。