国際看護師協会(ICN)は6日、全世界で少なくとも9万人の医療従事者が新型コロナウイルスに感染したとの見方を示した。ただ、医療現場で感染予防マスクなどの不足が続くなか、実際の医療従事者の感染はこの2倍に達している可能性があるという。 ICNによると、新型コロナ感染症で死亡した看護師は260人を上回った。1カ月前は100人としていた。 ICNのトップ、ハワード・カットン氏はロイターテレビの取材に対して、9万人という医療従事者の感染数は、30カ国の看護団体や政府データ、メディア報道に基づく推計で、全ての国の感染数が含まれているわけではないことから、実際はこれよりも多いとの見方を示した。 ICNは130の看護団体を代表し、2000万人以上の看護師が登録している。 全世界で350万人の新型コロナの感染が報告されていることを踏まえ、ICNが推計する看護師の感染率6%を基に計算すると、全世界で20万人以上の看護師が感染している可能性があると指摘している。 カットン氏は、各国政府は医療現場での感染データの収集や報告を体系的に行っておらず、医療従事者の感染問題を見て見ぬふりをしているようだと指摘。こうした状況は受け入れられず、今後より多くの犠牲者を出す恐れがあるとの見方を示した。[ジュネーブ ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染38人確認 4日連続で減少続く ・「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に ・日本とは「似て非なる国」タイのコロナ事情 ・トランプ「米国の新型コロナウイルス死者最大10万人、ワクチンは年内にできる」   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。