<アジアに生息するオオスズメバチが北米で初めて確認され、ソーシャルメディア上で不安が高まっている> アメリカのソーシャルメディアでは今、北米での生息が初めて確認されたオオスズメバチが、生きたままカマキリに食べられる動画が注目されている。 ツイッターに「Nature is Metal」が投稿したこの動画では、まずカマキリがオオスズメバチを背後から狙っている。スズメバチも大きな針で刺そうとして抵抗するが、完全にカマキリに捕らえられてしまう。スズメバチはすぐに抵抗を止め、カマキリはスズメバチの頭の一部を食べ始める。そして最後にはカマキリがスズメバチの頭を食べ尽くし、その体を抱えている。 Praying Mantis eats Murder Hornet pic.twitter.com/CNXQAetp0g— Nature is Metal (@NaturelsMetal) May 7, 2020 オオスズメバチは体長が3〜4センチと大型で、攻撃性や毒性が高いことから「殺人」スズメバチとも言われる。日本を含めたインドから東アジアの地域に生息しているが、昨年アメリカ西部のワシントン州とカナダのブリティッシュ・コロンビア州で初めて生息が確認された。日本ではスズメバチに刺される被害で毎年、数十人の死亡者が出ている。 報道で関心が急上昇 今月3日にニューヨーク・タイムズ紙が、北米でのオオスズメバチの生息について報道し、アメリカやカナダで関心と不安が一気に高まった。オオスズメバチはヨーロッパでも生息が確認され、ソーシャルメディア上にはオオスズメバチの攻撃性や弱点を解説する様々な動画が投稿されている。 動物や昆虫の動画を集める「Welcome to Nature」が投稿した動画では、オオスズメバチがネズミと格闘している。スズメバチは約1分ほどネズミの背中に取り付き、ネズミはこれをどうしても振り払うことができない。 Hornet and mouse locked in a fight to the death pic.twitter.com/947T4g5JMf— Welcome To Nature (@welcomet0nature) May 3, 2020 ネズミは徐々に弱っていく。動画の最後にネズミは諦めた様子で、激しい息遣いとともに地面に横たわってしまう。対決に勝利したスズメバチは、悠然と飛び去っていく。 ===== またツイッターの別の動画では、オオスズメバチが無数のミツバチから攻撃を受ける。 「オオスズメバチを撃退する日本のミツバチのやり方は残酷だが、痛快だ」と投稿者のブランドン・モースは説明文を付けている。この動画の出典元は不明だが、モースによると誰かがソーシャルメディアの「Reddit(レディット)」で共有したものだという。 アリゾナ大学のケイティー・プルディック准教授によると、日本のミツバチは、大型で危険な毒針を持つオオスズメバチを撃退する「待ち伏せ攻撃」を編み出した。 The way Japanese bees deal with murder hornets is just brutal but satisfying. pic.twitter.com/8zjUloVzPY— Brandon Morse (@TheBrandonMorse) May 5, 2020 「オオスズメバチの偵察役がミツバチの巣を見付けると、ミツバチはまず巣に誘い込む。そして群れを成してスズメバチに襲い掛かり、羽を動かす」と、プルディックはアリゾナ大学の情報サイトに掲載されたインタビューで語っている。「この集中攻撃で、スズメバチの体の周囲の温度が上昇し、スズメバチと周囲に群がるミツバチの何匹かを死に至らしめる。こうしてミツバチの巣はスズメバチの群れからは見つからず、生き延びることができる」 コロナ危機による外出制限が長引くなか、人々の不安の対象は未知の昆虫にも向かっているようだ。 ===== Praying Mantis eats Murder Hornet pic.twitter.com/CNXQAetp0g— Nature is Metal (@NaturelsMetal) May 7, 2020