パキスタンのカーン首相は7日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のためのロックダウン(封鎖)の解除を9日から始めると表明した。ただ、当局がこの日発表した過去24時間の新たな感染者数は過去最多を更新した。 封鎖は3月下旬に始まったが実効性が低く、感染者の累計は2万4073人、死者は564人に上っている。 7日には、当局が過去24時間に1523人の新たな感染が確認され、38人が死亡したと発表した。 首相はテレビ演説を行ない、「この封鎖を終了すると決めた。感染増加の中であることは認識しているが、増加ペースは予想ほどではない」と説明。貧困層は封鎖下でこれ以上生活できないと指摘した。 一方、封鎖は段階的に解除する方針とし、国民に対しては、感染予防策を取らなければ感染が制御不能になる可能性があると警告した。 政府の新型コロナ対応については、科学者や医師からは、感染ペースが加速して同国の脆弱な医療システムが崩壊する懸念があるとして、厳しい批判が起きている。 ウマル計画相は、当初は小規模の市場と店舗が午後5時まで営業可能となるが、大規模なショッピングモールや多人数を収容できる施設は現時点では閉鎖を継続すると説明。都市間を結ぶ輸送機関や鉄道の再開については後日決定する予定で、学校は7月15日まで休校になるという。 カーン首相は、感染が悪化すれば規制を再発動する可能性があるとしている。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染23人確認 39日ぶりに30人を切る ・「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に ・新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(7日現在) ・「ブラック企業・日本」がコロナ禍で犯し続ける不作為   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。