英国立統計局(ONS)は7日、黒人や南アジア系の男性が新型コロナウイルス感染症で死亡するリスクが白人と比較して約2倍高いとする報告書を発表した。南アジア系にはバングラデシュやパキスタンが含まれ、貧困などの要因を考慮すると死亡リスクはさらに上がるという。 それによると、黒人の男性と女性の死亡リスクは白人の1.9倍に上ったほか、バングラデシュ・パキスタン系人種は男性が1.8倍、女性が1.6倍となった。一方、中国系やその他の人種は白人とほぼ同様の数字にとどまったほか、貧困や教育などの要因を考慮した場合、黒人の死亡リスクは4倍強に高まった。 報告書では「新型コロナ関連死のリスクは、白人と比較して一部の人種で著しく高い」とした上で、人種によって死亡率が異なるのは社会経済的不利などが関係していると考えられるが、解明されていない部分もあると指摘した。 英公的医療サービス(NHS)従事者のうち、非白人が占める割合は約5人に1人。感染リスクの高い職業に就く人種の偏りが今回の報告結果につながっているとの声もある。 英保健省は声明で「残念ながら、新型コロナが黒人・アジア人・少数人種(BAME)に不均衡な影響を与えていると考えられる。最もリスクの多いグループを特定し、リスクを最小限に抑える対策を講じることが重要だ」と述べた。[ロンドン ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染23人確認 39日ぶりに30人を切る ・「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に ・新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(7日現在) ・「ブラック企業・日本」がコロナ禍で犯し続ける不作為   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。