欧州連合(EU)の欧州委員会は、新型コロナウイルス感染症のワクチン不足を防ぐため、24億ユーロ(26億ドル)規模の緊急基金をワクチン開発・生産支援に充てる可能性があることがロイターが確認した内部文書で分かった。 現在、新型コロナのワクチンは90種以上が開発中で、うち8種は臨床試験段階にある。だが専門家は、完成したワクチンの大量生産は開発と同じくらい難しい可能性があると警告する。 文書によると、欧州委はEUが生産能力を強化し、ワクチンを最も必要とする人から接種を行う計画を立てるべきと考えている。 欧州委のキリアキデス委員(保健衛生担当)はEUの緊急支援基金(ESI)を活用し、欧州でのワクチン生産能力の強化、製薬会社への賠償責任保険の提供に充てることを検討しているという。 また、新型コロナ感染症の治療・研究にもESIの資金が充てられる可能性がある。 ESIには現在、24億ユーロ近い資金があり、新型コロナ流行を受け、すでに約3億ユーロがマスク調達や医療体制の強化に使われている。 欧州委の報道官はロイターに対し、「EU全市民にワクチンを行き渡らせるためにESIをどう活用すべきか検討している」と語った。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・緩むとこうなる?制限緩和を試みた韓国にコロナのしっぺ返し ・東京都、新型コロナウイルス新規感染10人 3月下旬以来の少なさ ・WHO、複数の新型コロナウイルス治療薬に注目 ワクチン開発は難航と予測 ・韓国・梨泰院のクラスター、新型コロナ感染102名に ゲイの濃厚接触者の追跡がネックに   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月19日号(5月12日発売)は「リモートワークの理想と現実」特集。快適性・安全性・効率性を高める方法は? 新型コロナで実現した「理想の働き方」はこのまま一気に普及するのか? 在宅勤務「先進国」アメリカからの最新報告。