欧州連合(EU)欧州委員会は13日、加盟国政府に対し、スマートフォンを使って新型コロナウイルス感染者の接触者を追跡するアプリを導入するよう求めた。任意利用が前提となる。国境封鎖を解除し、域内の観光・旅行業界を再活性化する取り組みの一環。 個人追跡アプリを採用することで、新型コロナ感染の第2波を発生させることなく国境封鎖が解除できると期待されているが、利用者のプライバシーが侵害され、感染終息後も政府の監視下に置かれるとの懸念がある。 EU諸国で開発されているアプリは近距離無線のブルートゥースを利用し、新型コロナ感染者と接触した人たちを特定する方式となっている。 欧州委は声明で、追跡アプリは任意かつ時限的な利用となり、透明性とセキュリティーが確保され、匿名のデータが用いられるべきだとし、プライバシーを巡る懸念に配慮を示した。また、ブルートゥースを利用し、越境運用が可能で、スマホの基本ソフト(OS)を問わずに使える必要があるとした。 欧州委はまた、開発業者が相互に互換性があり、EU全域で使えるアプリを設計できるように指針を示した。利用者が域内のどこにいるかにかかわらず、感染者と接触したとの通知を受け取れるようにするという最低限の要件が盛り込まれたほか、保健当局がアプリを通じて利用者に検査の陽性結果を知らせたり、感染リスクを点数で示したりできるようになる必要があると指摘した。[ブリュッセル ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・緩むとこうなる?制限緩和を試みた韓国にコロナのしっぺ返し ・東京都、新型コロナウイルス新規感染10人 3月下旬以来の少なさ ・WHO、複数の新型コロナウイルス治療薬に注目 ワクチン開発は難航と予測 ・韓国・梨泰院のクラスター、新型コロナ感染102名に ゲイの濃厚接触者の追跡がネックに   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年5月19日号(5月12日発売)は「リモートワークの理想と現実」特集。快適性・安全性・効率性を高める方法は? 新型コロナで実現した「理想の働き方」はこのまま一気に普及するのか? 在宅勤務「先進国」アメリカからの最新報告。