世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は25日、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を新型コロナウイルス感染症治療に利用する試験について、安全検査委員会がデータの検証を終えるまで、一時停止したことを明らかにした。 ヒドロキシクロロキンを巡っては、トランプ米大統領が新型ウイルス感染への予防薬として服用していたことを明らかにしたほか、ブラジルが感染者に投与する際のガイドラインを更新し、より広範な利用を承認するなどしている。 ただ医学誌ランセットは、ヒドロキシクロロキンが患者の死亡リスク増大と関連があるという研究報告書を発表。WHOもこれまでヒドロキシクロロキンを新型ウイルス感染症治療に利用しないよう助言していた。 WHOで緊急事態対応部門を統括するマイケル・ライアン氏はヒドロキシクロロキンの試験停止は「慎重を期した上で」決定したと述べた。 このほかWHOのサンバ・ソウ特別代表はアフリカの感染状況について、最悪期にはまだ入っていないものの、各国がウイルス検査を優先しなかった場合、「目に見えない形で感染が拡大する事態を懸念している」と述べた。 WHOのアフリカ地域事務局長、マシディソ・モエティ氏は、一部アフリカ諸国では経済的な代償を払って感染抑制策が導入されていると指摘。これにより、感染拡大の影響は一部のモデルで示されたほど深刻化していないとの見方を示した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている ・第2次補正予算は13兆円前後か 一律現金給付第2弾は見送りも家賃支援に増額圧力 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染8人 1週間平均は6.8人に ・米メモリアルデーの週末、ビーチに人々が殺到 11州で感染増加し第2波のリスクも   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月2日号(5月25日発売)は「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集。行動経済学、オークション、ゲーム理論、ダイナミック・プライシング......生活と資産を守る経済学。不況、品不足、雇用不安はこう乗り切れ。