英保健省は26日、米製薬ギリアド・サイエンシズとの提携の一環として、同社の感染症治療薬「レムデシビル」を最も効果が望める一部の新型コロナウイルス感染症患者に投与できるよう供給すると明らかにした。 保健省は、世界各地で実施された初期の治験結果でレムデシビル投与で新型ウイルス感染症(COVID-19)からの回復期間が4日短縮することが示されていると指摘。ハンコック保健相は記者会見で「新型ウイルス感染症治療で最大の前進だ」と述べた。 ただ、政府は何人の患者に投与されるかは明らかにしなかった。 レムデシビルを巡っては米国立衛生研究所(NIH)が先週、追加的な酸素が必要な状態にあるが人工呼吸器装着は必要ない患者に対する投与が最も効果的との結果が示されたと発表。ただレムデシビルの投与を受けても死亡率が高いことは、他の医薬品との併用で治療効果が上がる可能性があることを示しているとも指摘した。 英リーズ大学のスティーブン・グリフィン准教授はレムデシビルは「特効薬ではない」としながらも、「回復率の上昇と死亡率の低下は望める」と述べた。 ギリアドは、緩やかな症状を呈している新型ウイルス感染症患者を対象に自社が実施しているレムデシビルの治験結果を今月末に公表する。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ ・東京都、新型コロナウイルス新規感染10人 15人未満が12日連続 ・「検査と隔離」もウイルス第2波は止められない 米専門家 ・新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月2日号(5月25日発売)は「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集。行動経済学、オークション、ゲーム理論、ダイナミック・プライシング......生活と資産を守る経済学。不況、品不足、雇用不安はこう乗り切れ。