米製薬ギリアド・サイエンシズは27日、新型コロナウイルス感染症治療薬として使われている同社の抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験において、新型コロナ重症患者への5日間と10日間の投与で効果に大きな差は出なかったとする結果を公表した。 ギリアドは4月29日に暫定結果を公表済み。 今回、臨床試験の全結果が医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で公表された。 ギリアドは、レムデシビルの投与期間を短縮できれば、供給量が限定されている同薬をより多くの患者に投与できるとしていた。 試験は、新型コロナ重症患者で入院中の397人を対象に、プラセボ(偽薬)比較なしに実施。対象者の大半は人工呼吸器をつけていなかった。 ギリアドによると、レムデシビルの投与終了から14日経った段階で、5日間投与された患者の64%、10日間投与された患者の54%に、一定の臨床的改善が見られた。 一方で、吐き気や呼吸不全の悪化などの副作用も報告された。 米食品医薬品局(FDA)は今月1日、米国立衛生研究所(NIH)が行った別の臨床試験の結果をもとに、新型コロナ感染症治療薬としてレムデシビルの緊急使用を承認した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・コウモリコロナウイルス研究への助成中止、政治の気まぐれ介入に科学者は猛反発 ・新型コロナ対策追加に伴う第2次補正予算案のまとめ ・経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ ・新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月2日号(5月25日発売)は「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集。行動経済学、オークション、ゲーム理論、ダイナミック・プライシング......生活と資産を守る経済学。不況、品不足、雇用不安はこう乗り切れ。