トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染症予防のために服用していると発言した抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、米医療機関での使用が急減していることが、薬剤業者の調べで分かった。 全米の病院約半数と取引があるビジエント社によると、先週注文を受けたヒドロキシクロロキンは約12万5000錠で、3月下旬のピーク時から10分の1に減少した。 ニューヨーク最大の医療システム、ノースウェル・ヘルスで副医長を務めるトーマス・マッギン医師は、傘下の23病院で4月中旬以降、ヒドロキシクロロキンの処方を停止したと指摘。 「当初は瀕死の患者に何か手を尽くしたいとの思いで投与していたが、臨床データで有効性が確認されないばかりか、有害となる恐れも出てきたため、処方の停止が必要と判断した」と述べた。 医学誌ランセットは、ヒドロキシクロロキンと患者の死亡リスクの増大とに関連性があるとする研究報告書を発表。研究では入院中の新型コロナ患者9万6000人超のデータを検証し、ヒドロキシクロロキンもしくは「クロロキン」の治療を受けた患者は抗マラリア薬を投与されなかった患者に比べ、死亡リスクが高いことが分かった。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染15人 2桁台で3日連続増加 ・ブラジルのコロナ無策は高齢者減らしのため? ・韓国、新型コロナ新規感染者は79人 4月5日以来最多、ネット通販の物流センターで感染拡大 ・経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月2日号(5月25日発売)は「コロナ不況に勝つ 最新ミクロ経済学」特集。行動経済学、オークション、ゲーム理論、ダイナミック・プライシング......生活と資産を守る経済学。不況、品不足、雇用不安はこう乗り切れ。