英政府科学諮問委員会の元メンバーで疫学者のニール・ファーガソン氏は10日、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するためのロックダウン(都市封鎖)が1週間早く導入されていたら、新型コロナ感染症の死者数を半減できていたとの見方を示した。 英国の新型コロナ感染症による死者数は4万人を超えており、感染の疑いがあるケースを含めると5万人を超える。 ジョンソン首相は3月23日に封鎖措置を発動した。 インペリアル・カレッジ・ロンドンの教授であるファーガソン氏は議員らに対し、英国は正しい措置を講じたが、タイミングが遅すぎたと指摘。 「ロックダウン導入前は、感染者が3─4日ごとに倍増するペースで拡大していた。つまり、ロックダウンの措置を1週間早く導入していれば、最終的な死者数を少なくとも半減できていただろう」と語った。 「ロックダウンの措置は妥当だったが、導入を早めていれば死者数が今より大幅に少なかったのは確かだ」と続けた。 ファーガソン氏は政府の非常時科学諮問委員会(SAGE)の委員を務め、新型コロナ対策立案に一役買った。ただ、外出制限違反を巡り委員を辞任した。 SAGEの現委員のジョン・エドマンズ氏もまた、ロックダウンをもっと早く発動すべきだったとの見解を前週末に示した。 ジョンソン首相は記者団に、政府の新型コロナ対応について何を後悔しているかや、どのような教訓を得たかについて語るのは時期尚早だと指摘。 「われわれは当時、ファーガソン教授を含むSAGEの助言に従って、この国にとって正しいと考えていた決定を下した」と述べた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・コロナ禍、それでも中国から工場は戻ってこない ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった ・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月16日号(6月9日発売)は「米中新冷戦2020」特集。新型コロナと香港問題で我慢の限界を超え、デカップリングへ向かう米中の危うい未来。PLUS パックンがマジメに超解説「黒人暴行死抗議デモの裏事情」