<5月初めから性急に経済再開を始めたアメリカで、新規感染者の最多記録を更新する州が相次いでいる。感染拡大は抑えられるのか> 5月初めから徐々に経済活動を再開しているフロリダ州では、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が6月13日と14日にいずれも2000人を超え、同州の最多記録を更新した。陽性率も過去1週間、上昇している。 6月13日、過去24時間に確認された新型コロナウイルス感染者数が2581人、14日は2016人だった。同州のこれまでの1日の最多感染者数は6月12日の1902人だった。 検査陽性率も過去1週間で上昇しており、新型コロナウイルス感染が拡大していることがうかがえる。6月7日に4.24%だった陽性率は、6月15日午前には5.4%と、1ポイント以上高くなっていた。 6月5日に、バーやレストランなどの営業が、定員の半分以内で認められたばかりだった。 フロリダ州で確認された新型コロナウイルス感染者数の合計は7万5500人にのぼる。うち1万2000人近くが入院し、2900人以上がCOVID-19によって死亡している。同州の検査実施数は140万件を超え、うち130万件以上は陰性だった。 入院数も増加 感染拡大の兆しが見えるのはフロリダ州だけではない。公衆衛生専門家は、アラバマ、アラスカ、アリゾナ、アーカンソー、カリフォルニア、ノースカロライナ、オクラホマ、サウスカロライナといった州も注視している。これらの州では、ここ数日で新規感染者の1日の増加数が最多を記録。検査の大幅な拡大により、無症状や軽症患者の確認数が増えているせいもあると見られるものの、これらの州では入院数も増加している。 医療専門家の懸念をよそに、50州すべてで外出制限の緩和が進められており、数カ月にわたる厳しいロックダウンを終えた人々が普段の生活に戻りつつある。6月15日午前の時点で、全米で確認された新型コロナウイルス感染者の総数は200万人を突破し、死者数は11万5000人を超えた。いずれも世界で最大だ。 (翻訳:ガリレオ) <参考記事>米、新型コロナ第2波懸念強まる 一部で感染者・入院者が急増し医療ひっ迫 <参考記事>「検査と隔離」もウイルス第2波は止められない 米専門家 ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月23日号(6月16日発売)は「コロナ時代の個人情報」特集。各国で採用が進む「スマホで接触追跡・感染監視」システムの是非。第2波を防ぐため、プライバシーは諦めるべきなのか。コロナ危機はまだ終わっていない。