<現代の最強の情報源であるスマホは、情報がどんどん入ってくるので、目に見えるところにあるととにかく気が散ってしまう> 複数のタスクを同時並行でこなす「マルチタスク」ではなく、一つの事柄に集中して着実に処理をする「ワンタスク戦略」――それを繰り返すことで「確実な成果」を必ず手にすることができ、効率よく仕事を進めることも可能になる。 この「一点集中」を実践して成果を挙げているのが、司法書士や監査業務、講演、経営など、多様な能力が求められる仕事を同時並行で進めている碓井孝介氏。その経験・実践に基づくスキルを著書『図解でわかる 一点集中のすごいコツ』(CCCメディアハウス)で公開している。 その一部を抜粋し、3回に分けてこちらで掲載する。今回はその第3回。 *抜粋第1回:「マルチタスク」など存在しない、効率がいいのは一つのタスクに集中する「ワンタスク」 *抜粋第2回:「最強の時短仕事術」で、毎朝やるべき1つのこと ◇ ◇ ◇ Task Rule 19 スマホは大敵、できれば違う空間に ◆情報の流入を阻止する ワンタスク戦略を実現するために、思考の対象を減らし、意識が目の前のタスクから離れないようにします。 思考の対象を減らすためには、流入する情報をコントロールし、その量自体を減らしてしまいましょう。考え事をする際の前提になるもの自体を減らす、というわけです。 情報をコントロールし、入手する情報量を減らす工夫は、一見するとよくないことのように思えます。世の中には「持っている情報量が多い=できる人」とみなす風潮があるためです。 しかし、そんな思い込みは捨てましょう。目の前にあるタスクを一つひとつこなすことが大切なのであり、情報に疎くても成果は出せるのです。 ところで、昨今においては、情報は主にスマートフォンを使って入手する人が大半です。テレビや新聞、パソコンよりも、どこにでも気軽に持って運べるスマホこそが、現代において最強の情報源なのです。 「最強の」情報源であるスマホは、一点集中でタスクをこなすことを心がける私たちにとって、「最恐の」情報源であることも忘れてはいけません。情報がどんどん入るスマホのせいで、とにかく気が散ってしまう......。これは、あなただけではないのです。 スマホから逃れる最も効果的な方法は、スマホを持たないことです。しかし、現代人の都合上、そうも言っていられません。ここでは、一点集中のためのスマホとのつきあい方を提案します。 上の図解は『図解でわかる 一点集中のすごいコツ』P91に掲載 ◆アナログ化のすすめ スマホに集中状態を邪魔されないようにするためには、スマホを極力使わない(手に取らない)工夫が大切です。使ってしまうと、SNSのメッセージや最新ニュースなど余計な情報まで見てしまい、思考がそれてしまいます。 スマホから逃れるために、スマホでしていたことも、今後は極力アナログで行うことが有効です。 たとえば、予定の管理はスマホのアプリを使うのではなく、あえて紙の手帳を使います。数字の計算をするときは、スマホの電卓機能を使うのではなく、リアル電卓を使うのです。 アナログのモノは、手帳なら予定管理、電卓なら計算というように、その用途でしか使うことができません。用途が限られているからこそ、ほかの情報が入ってくることがなく、目の前のタスクから思考が離れにくくなるのです。 ===== 上の図解は『図解でわかる 一点集中のすごいコツ』P93に掲載 ◆スマホは、できるだけ遠ざける スマホから入る情報に右往左往しないようにするためには、可能な限りスマホを自分自身から遠ざける工夫こそ効果があります。 まず簡単にできることは、スマホの画面を伏せること。 仕事の関係で、スマホから離れられない人もいるでしょう。このような人も、スマホの画面が視界に入らない工夫をするべきです。 たとえばデスクワークをするときに、スマホを机の上に置かざるを得ないときも、画面を下にして、伏せるように置くのです。 次に、スマホをしまうことも忘れてはなりません。スマホ自体を視界に入れないようにするのです。スマホはカバンにしまう、机の引き出しにしまう、このような習慣が、大きな効果につながります。 なお、スマホをポケットにしまうのはおすすめしません。スマホが衣服を通して肌に接しているために、どうしても意識がスマホにいくためです。 最後に、できることならば、スマホは自分とは別の空間に置く。これが、きわめて有効です。 簡単なのは、スマホを別の部屋に置いてしまうことです。自分とスマホを物理的に離して置くことで、新たな情報の流入を遮断し、意識を目の前のタスクに集中できるようにするのです。 もっと徹底できる方は、スマホは自宅に置いてオフィスに持ち込まないのもおすすめです。ちょっと足を伸ばせばスマホを取りに行くことができる、という状態でなくなれば、その存在はほとんど気にならなくなります。 スマホが集中力に与える悪影響は、あなたも思い当たることがあるでしょうし、多くの研究でも指摘されていること。スマホから入る情報に集中を邪魔されるのではなく、スマホを適切に管理し、意識が散漫にならない環境を整えましょう。 *抜粋第1回:「マルチタスク」など存在しない、効率がいいのは一つのタスクに集中する「ワンタスク」 *抜粋第2回:「最強の時短仕事術」で、毎朝やるべき1つのこと 『図解でわかる 一点集中のすごいコツ――最強の時短仕事術』 碓井孝介著 CCCメディアハウス (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)