米国・ブラジル・カナダの当局筋は23日、中国が輸入大豆について、新型コロナウイルスに汚染されていないとする安全性証明書を求めていることを明らかにした。新型コロナウイルスが食品を通じて伝染するとの証拠はない。穀物輸出業者2社はロイターに対し、社として中国の要請に応じるかはまだ決まっていないとし、国の農業当局または業界として統一した対応を望むと述べた。米・ブラジル・カナダの農務省からのコメントは得られていない。食肉や青果の輸出業者は先週、中国の海関総署が中国向けの輸出について安全性証明書への署名を求めたことを明らかにした。中国の大豆輸出業関係者によると、安全性証明の要請は中国政府からではなく、地方自治体の通関当局からだという。カナダの大豆業関係者によると、カナダ政府は中国の要請について、民間の事柄であり、証明書の提出について関与しないとの立場を取っている。アイオワ州立大学の穀物品質の専門家、Charles Hurburgh氏は、大豆そのものよりも、荷下ろしに従事する港湾労働者の方が感染リスクの元凶になり得ると指摘する。大豆の海上輸送には3週間以上かかり、ウイルスが宿主なしで生存できる期間より長いためという。また中には、中国がこの問題を、米との第1段階通商合意で約束した米産農産品の輸入拡大に対する障壁として利用しているのではないかとの疑念を呈する向きもある。中国は世界最大の大豆輸入国で、2019/20年度の輸入量は9400万トンとなる見込み。主要調達先はブラジルと米国となっている。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・スウェーデンが「集団免疫戦略」を後悔? 感染率、死亡率で世界最悪レベル ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・東京都、新型コロナウイルス新規感染31人を確認 6日連続で20人超え ・韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義.   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年6月30日号(6月23日発売)は「中国マスク外交」特集。アメリカの隙を突いて世界で影響力を拡大。コロナ危機で焼け太りする中国の勝算と誤算は? 世界秩序の転換点になるのか?