米ギリアド・サイエンシズは29日、新型コロナウイルス感染症治療薬候補「レムデシビル」の米国や他の先進国向けの価格を1バイアル当たり390ドルに設定したと発表した。1回分の治療(5日間/6バイアル)では2340ドルとなる。 薬価などを監視する非営利組織(NPO)の臨床経済的評価研究所(ICER)は先週、1人分の推奨価格を最高5080ドル、ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」がコロナ治療薬としての使用を認められた場合には2520--2800ドルが妥当との見方を示していた。 米医療保険会社向けの価格は1バイアル当たり520ドル、1回分の治療では3120ドルに設定された。 米保健福祉省(HHS)はギリアドとの合意の下、米国内の病院向けとして9月末までに治療50万回超に相当するレムデシビルを確保した。これは、ギリアドが想定する7月生産分全ておよび8、9月の生産分の90%に達する。 9月末以降については、供給状況が落ち着けば、保健福祉省による割当管理はなくなる。 ロイヤル・バンク・オブ・カナダのアナリストによると、レムデシビルの売上高は今年23億ドルに到達する可能性があり、開発・販売コスト10億ドル超を相殺する見通し。 欧州医薬品庁(EMA)も先週、レムデシビルを新型コロナ治療薬として条件付きで承認。欧州での正式承認に向けた初の治療薬となる。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・東京都、新型コロナウイルス新規感染60人を確認 6月の感染者合計886人に ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・今年は海やプールで泳いでもいいのか?──検証 ・韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義.   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年7月7日号(6月30日発売)は「Black Lives Matter」特集。今回の黒人差別反対運動はいつもと違う――。黒人社会の慟哭、抗議拡大の理由、警察vs黒人の暗黒史。「人権軽視大国」アメリカがついに変わるのか。特別寄稿ウェスリー・ラウリー(ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト)