<立候補取り止めと思ったら、連邦選挙管理委員会にウェストの選挙運動組織を届け出る書類が提出されたことが判明> 11月の米大統領選への立候補を表明していた人気ラッパーのカニエ・ウェスト(43)について、アメリカのメディアは7月14日、彼が立候補を取りやめたと報じたが、その後、ウェストが立候補に向けて正式に動いているらしいことが明らかになった。 連邦選挙管理委員会(FEC)に15日、「カニエ2020」を選挙運動組織として届け出る書類が提出された。書類によれば、「カニエ2020」はBDY党(おそらくウェストが立ち上げると言っていた「バースデー・パーティー」の略だろう)から立候補するウェストのために選挙運動を展開する組織で、アンドレ・ボディフォードという人物が陣営の会計担当を務めるという。 FECは、現時点で届出書類が正当なものかどうか確認できておらず、また「候補者届」の書類もまだ提出されていないとしている。候補者届は、ウェストが立候補に関連して5000ドル以上の寄付を受領するか支出を行い、連邦選挙資金法の下で「候補者」と見なされる条件を満たしたことを示すものだ。「そうした書類の届け出は確認していない」と、FECのクリスチャン・ヒランド副広報官は語った。 本誌は届出書類に記されているボディフォードのメールアドレスに連絡し、コメントを求めたが、現時点で返信はない。ウェストの広報担当であるトレビアン・クッティにもコメントを求めたが、こちらも返信はなかった。 選挙スタッフは「やめた」と言うが 14日にはウェストの選挙アドバイザーがニューヨーク誌に対して、ウェストが立候補を取りやめたと言っており、FECに提出された書類がどのような意味を持つのかは不明だ。 ウェストが雇った選挙スタッフの一人とされているスティーブ・クレイマーは、7月9日の時点でニューヨーク誌に対して、選挙チームは「週末にかけて」フロリダをはじめとする複数の州で、ウェストの立候補に向けて動いていると説明。ウェストの立候補は「絶大な支持を」得ていると主張していたが、その後、ウェストが「(立候補を)やめた」と語った。 ところが15日夜には、ウェストがオクラホマ州で立候補届を出したことが判明。ジャーナリストのベン・ジェイコブスのツイートによれば、同州選挙管理委員会の広報担当者が、ウェストの代理人のひとりが締め切り45分前に立候補届を提出したことを認めたという。 ウェストは7月4日、ツイッターに「神を信じ、我々のビジョンをひとつにして未来を築いていくことで、アメリカの約束を実現させなければならない。俺は合衆国大統領に立候補する!#2020VISION」と投稿。大統領選への立候補を宣言していた。 <参考記事>カニエ・ウエスト「もうトランプを支持せず」 大統領選勝利目指す <参考記事>自撮りヌードでイランを挑発するキム・カーダシアン ===== 立候補の決意表明は、これまで表明してきたドナルド・トランプ大統領支持からの転向も意味する。ウェストは2016年の大統領選では投票しなかったが、もし投票していたらトランプに票を投じていたと繰り返し言ってきた。トランプが大統領選に勝利して以降、2人は何度も会っている。 ウェストは、政策や自身の考えを説明する選挙用の公式サイトを開設していない。だが7月8日に発売されたフォーブス誌のインタビューで、幾つかの重要な問題についての考えを語っている。 子供を持つか、いつ、何人持つかは女性が決めるという性と生殖の権利は、米家族計画連盟が「都市部に潜り込ませた白人至上主義者の陰謀」と主張。人工妊娠中絶については、「自分は聖書の言葉に従っているから、妊娠中絶には反対だ」と語った。 ウェストは「自分は新型コロナウイルスに感染した」とも主張。それでもワクチンで問題を解決することにはためらいがあると語った。彼はワクチンを「(聖書に記されている)獣の刻印」と呼び、「自分の中に悪魔を住まわせている者たち」が「私たちの体内にチップを埋め込んで、私たちが天国の門をくぐるのを阻止しようとしている」と述べた。 外交政策や税などの問題については、まだ考えがまとまっていないと語った。 ウェストの立候補について、妻のキム・カーダシアン・ウェストを含む家族のメンバーは、ほぼ口を閉ざしている。芸能ゴシップサイトのTMZは9日、関係者の話として、ウェストに双極性障害の重い症状が出ていると報じ、「周囲の人間は、彼の立候補や最近の発言の一部に影響を及ぼしているのではないかと心配している」と伝えた。 【話題の記事】 ・キム・カーダシアンの「キモノ」に怒った日本人よ、ジンギスカンの料理名を変えて ・中国のスーパースプレッダー、エレベーターに一度乗っただけで71人が2次感染 ・韓国は「脱日本」の成功を強調 日本の輸出規制から1年、その実態は? ・「BCGは新型コロナによる死亡率の軽減に寄与している可能性がある」と最新研究 ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。