<肝臓や胆嚢にまつわる病気の治療に効くと韓国で珍重されてきたツキノワグマの胆汁が、今度はコロナの治療薬として......> 新型コロナウイルス対策のためにツキノワグマを殺すのはやめて──韓国の動物愛護団体が文在寅(ムン・ジェイン)政権への働き掛けを強めている。 韓国では、肝臓や胆嚢にまつわるあらゆる病気の治療にツキノワグマの胆汁が効くとする民間療法が広く信じられており、金以上の高値が付くほど珍重されている。国内各地の農場で飼育されているツキノワグマは1600頭に上るという。 動物愛護団体は以前から臓器を目的としたツキノワグマの屠畜に反対してきたが、ここにきて新型コロナウイルス感染症の治療薬として胆汁の需要が急増するとの懸念が浮上。ツキノワグマを保護するよう政府に要望する活動を改めて強化している。 こうした行為が合法とされているのは韓国と中国のみ。個体数の激減を受けて、韓国政府は過去に野生のツキノワグマを国立公園内の保護区で放し飼いにする試みを行ったが、密猟が横行して失敗に終わっている。 <本誌2020年8月4日号掲載> 【関連記事】コロナが一変させたワクチン開発のスピード感 早期実用化のためにプロセスを効率化 【話題の記事】 ・全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、被害続発する事情とは ・大丈夫かトランプ 大統領の精神状態を疑う声が噴出 ・韓国のコロナ対策を称える日本に欠ける視点 ・あまりにも悲痛な事態を前に言葉を失うアメリカ社会 ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年8月4日号(7月28日発売)は「ルポ新宿歌舞伎町 『夜の街』のリアル」特集。コロナでやり玉に挙がるホストクラブは本当に「けしからん」存在なのか――(ルポ執筆:石戸 諭) PLUS 押谷教授独占インタビュー「全国民PCRが感染の制御に役立たない理由」 ===== 小さくて不潔な檻に入れられた韓国のツキノワグマ