菅義偉官房長官は28日午後の記者会見で、従軍慰安婦問題を象徴する少女像の前に、安倍晋三首相をモチーフにしたとされる、ひざまずいて謝罪する男性像が韓国の私立公園内に設置されたことに関して、事実であれば国際儀礼上、許されないとの見解をあらためて表明した。 菅官房長官は、像が設置されたことについて「日本政府はその事実を確認する立場ではない」と述べた。その上で「もし事実であれば、国際儀礼上、許されない」と語った。 同日午前の会見では「仮に報道が事実なら、日韓関係に決定的な影響を与える」と述べたが、午後の会見では、そうした発言はなかった。 韓国メディアの報道によると、男性像は韓国北東部の江原道にある私立の「韓国自生植物園」の園内に設置された。設置者は像に関して「永遠の贖罪(しょくざい)」と題したと説明しているという。 この植物園の園長は、共同通信の取材に対し、像は私費を投じて造ったと述べた上で、「安倍首相を特定して造ったものではなく、謝罪する立場にある全ての男性を象徴したものだ」などと話した。 一方、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府が手当した布マスクに関して、新たに8000万枚を介護施設などに向けて生産することになったが、菅官房長官はコストについて、すでに介護施設などに配布した7000万枚と合わせて247億円になると発表した。 また、コロナ感染拡大に伴うストレスなど心理的な影響に関して、厚生労働省が本格的な調査を始めることも明らかにした。菅官房長官は、今年9月から調査を開始し、年内には調査結果を取りまとめ、今後のケアに役立てたいと語った。 (田巻一彦)[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 江原道にある私立植物園に設置された「永遠の贖罪」と題する像 YTN News / YouTube 【話題の記事】 ・新型コロナウイルス、患者の耳から見つかる ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・がんを発症の4年前に発見する血液検査 ・これは何? 巨大な黒い流体が流れる様子がとらえられる   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年8月4日号(7月28日発売)は「ルポ新宿歌舞伎町 『夜の街』のリアル」特集。コロナでやり玉に挙がるホストクラブは本当に「けしからん」存在なのか――(ルポ執筆:石戸 諭) PLUS 押谷教授独占インタビュー「全国民PCRが感染の制御に役立たない理由」