米医薬品・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は30日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、米国とベルギーで初期の臨床試験(治験)を開始したと発表した。サルを使った実験で免疫効果が1回の接種で確認されたという。 J&Jが開発しているワクチンは、アデノウイルス26型(Ad26)をベクター(遺伝子の運び手)として利用するもの。英科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、同ワクチンを接種したサル6匹全てが新型ウイルスに全く感染しなかった。 J&Jのチーフサイエンティフィックオフィサー、ポール・ストフェルス博士はロイターの電話インタビューに対し「この結果を受け、1回の接種で効果があるか治験を開始する自信が持てた」と述べた。 治験は1000人を超える18─55歳の健康な成人を対象に実施。65歳以上の成人に対する治験も実施する。第1相の治験では1回の接種と2回の接種の効果の違いについても確かめる。 J&Jは米政府のワクチン開発や供給を支援する「ワープ・スピード作戦」の下で4億5600万ドルの支援を受けている。ホワイトハウスの新型コロナ対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は、FOXニュースのインタビューに対し「J&Jのワクチンは1回の接種で済むため、期待が持てる」と述べた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・新型コロナウイルス、患者の耳から見つかる ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・がんを発症の4年前に発見する血液検査 ・韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット 一方で「TPOをわきまえろ」と論争に   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年8月4日号(7月28日発売)は「ルポ新宿歌舞伎町 『夜の街』のリアル」特集。コロナでやり玉に挙がるホストクラブは本当に「けしからん」存在なのか――(ルポ執筆:石戸 諭) PLUS 押谷教授独占インタビュー「全国民PCRが感染の制御に役立たない理由」