<コロナ死者数7500人にのぼるイリノイ州の川で行われる恒例のパーティーには、200隻のボートが集結。どんちゃん騒ぎを繰り広げた> イリノイ州の川で毎年行われている「ホワイト・トラッシュ・バッシュ」のパーティーが今年も開催され、約500人が参加した。ホワイト・トラッシュ・バッシュとは、参加者がホワイト・トラッシュ(白人の低所得者層)のふりをして安酒を飲み、どんちゃん騒ぎを楽しむイベントで、全米各地で行われている。地元当局は地域の新型コロナウイルス感染症の拡大を警告したが、参加者は誰もマスクをつけていなかった。 イリノイ州ビオリアのテレビ局WMBDが報じたところでは、7月31日の第10回ホワイト・トラッシュ・バッシュに参加するため、イーストビオリアのイリノイ川に集結したボートは約200隻。 パーティーに出席した500〜1000人ほどの参加者は誰もマスクを着用しておらず、新型コロナウイルスの拡散を抑制するためのソーシャル・デスタンス(社会的距離)をとろうとする様子もなかったという。 イリノイ州は公共の場所で他人と安全な距離できない場合、2歳以上の子供を含むすべての人にマスクの着用を義務づけている。免除されるのは医学的にマスクができない場合だけだ。 地元警察は 地元フォン・デュ・ラック・パークの警察は、地元で新型コロナウイルス感染症が増加しているため、パーティーの開催前に参加者に注意を促した。 「ホワイト・トラッシュ・バッシュに参加する皆さん、新型コロナウイルスの感染者が増加していることを忘れないでください」と、警察はフェイスブックで訴えた。「今週末、川に行く場合は注意してください。このイベントは参加者全員をウイルス感染の危険にさらす可能性があります。常識を働かせ、ソーシャル・ディスタンスを心がけてください」 過去のホワイト・トラッシュ・バッシュの模様を撮影した写真と一緒に、警察は警告した。「この写真のような状態では、社会的距離をとれないし、あなただけでなく、あなたの家族にもウイルス感染の危険をもたらします。本署は、他の法執行機関と共に川で待機し、舟遊びの安全を守るために、無謀な船の操縦、ライフジャケットの不備、乗船定員超過、薬物/アルコール関連の犯罪などを取り締まります。みんなが無事に家に帰ることができるよう、安全を心がけてください」 フォン・デュ・ラック・パーク地区を統括するマイク・ジョンソンがWMBDに語ったところでは、警察は5年ほど前のイベントで喧嘩沙汰が起きたことからこのパーティーの監視を開始した。参加者は多ければ1000人にのぼるという。 <参考記事>新型コロナウイルスは恐れを知らない若者にも感染し、重症化する <参考記事>マスクが「必須のアクセサリー」になる時代、NYファッションショーにも登場 ===== 「問題が起きる条件が完璧にそろっている。天気がよくて、たっぷりの酒が用意され、あちこちから600~1000人が集まってくるのだから」と、ジョンソンは語った。 新型コロナの感染拡大は心配だが、法執行機関ができることはあまりないとジョンソンは付け加えた。 「われわれは、できるかぎりのことを、最善を尽くして取り組み、参加者が自発的に社会的距離を保つように指導するが、最終的な目標は、このイベントを無事に終わらせて、全員を安全に家に帰らせることだ」 初めてパーティーに参加したダニエル・マーフィーはWMBDに、自分も友人たちもパーティーでウイルスに感染するかどうか、まったく気にしていないと語った。「あんなもの、すぐにやっつけてやる」と、マーフィーはパーティーの前にWMBDに話した。 31日のパーティーでは社会的距離は維持されず、誰もマスクを着用していなかったが、警察はパーティー終了後、参加者への感謝の言葉をフェイスブックに投稿した。「皆さんの責任ある行動に感謝する。全員が無事に帰宅できました......」 あるコメンテーターはこの投稿に、「どの程度安全だったかは2週間以内にわかるでしょう。みんなが安全で元気でありますように」とコメントした。 イリノイ州公衆衛生局の最新のデータによると、イリノイ州では新型コロナウイルス感染者は18万人以上、死亡者は7500人以上にのぼっている。 (栗原紀子) 【話題の記事】 ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開 ・台湾のビキニ・ハイカー、山で凍死 ・中国は「第三次大戦を準備している」 ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか =====