香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕され、12日に保釈された香港のメディア王、黎智英(ジミー・ライ)氏は13日、ツイッターでのライブ中継で、民主主義確立のための「長い闘い」を辛抱強く続けるよう呼び掛けた。 民主派寄りの論調で知られる香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)の創業者である黎氏は10日、当局に外国勢力と結託した疑いで逮捕された。当局はまた、アップル・デイリーの事務所を家宅捜索した。 12日早くに保釈された同氏に対し、集まった多くの支持者らは「最後まで戦う」などと声を上げた。 同氏はライブ中継で支持者らに謝意を表明し、警察による家宅捜索は、広範囲な自由の確立を「酸素」のように必要としている香港市民の「信条」に反していることが支持者らの行動によって示されたと強調。 「酸素は薄くなり、われわれは窒息しつつあるが、窒息状態でもわれわれは互いの面倒を見て、抵抗し続け、法の支配と自由のための闘いを続けている」とした。 同氏は民主派の活動家は長期戦を戦う必要があると訴えた。 「過激になるべきではなく、真正面からの対決はできない」とし、「柔軟かつ革新的、そして辛抱強くあるべきで、主張を貫く必要がある」と訴えた。 同氏の逮捕以来、香港の人々は早朝から列を成してアップル・デイリーを購入するようになり、同紙を発行する黎氏のメディア企業、壱伝媒(ネクスト・デジタル)の株式も買いを集め、一時は2000%超の急騰を演じた。 同氏は株価急騰は「一時的な現象」と述べて、人々に「触れない」よう促した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......? ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路 ・世界が激怒する中国「犬肉祭り」の残酷さ   ※画像をクリックすると楽天ブックスに飛びます2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか