<ベーコンの「幅広いコネ」に乾杯! 62歳の彼が細く長く愛され続ける理由> 俳優のケビン・ベーコンが7月8日に62歳の誕生日を迎えた。「だから?」と言われそうな半端な数字だが、だからこそこの機会に、彼の俳優としてのキャリアだけではなく、ポップカルチャーに与えた偉大な貢献をたたえたい。 もうピンときた読者もいるかもしれない。ハリウッドのトリビアゲーム「ケビン・ベーコンと6次のつながり」のことだ。 ベーコンは『13日の金曜日』の第1作(1980年)や大ブレイクした『フットルース』(84年)、さらに『ア・フュー・グッドメン』(92年)、『ミスティック・リバー』(2003年)、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11年)など、数々の傑作映画に出演してきた。 さらに97年には、兄マイケルとベーコン・ブラザーズというロックバンドを結成。こちらも細く長く活動を続け、この7月にはニューアルバムを発表した。先行シングルのタイトルは「コロナ・チューン」。新型コロナウイルスの犠牲者にささげる鎮魂歌だ。 そんなベーコン自身の意思とは無関係に生まれたのが、「6次のつながり」だ。これは「どんな俳優でも共演者を最大6人たどればケビン・ベーコンに行き着く」という逸話にチャレンジするゲーム。ベーコンにたどり着くまでに要するつながりの数は「ベーコン数」と呼ばれる。 大物ぶらないのが魅力 でも、正解が分からなければゲームにならないのでは? ごもっとも。だが心配は要らない。今はベーコン数を瞬時に教えてくれるウェブサイト「オラクル・オブ・ベーコン」がある。画面の検索欄に俳優の名前を入れると、すぐにベーコン数と詳細なつながりを教えてくれる。 例えば、トム・クルーズのベーコン数は1。なぜなら2人は『ア・フュー・グッドメン』で共演しているからだ。一方、クリス・プラットのベーコン数は2。直接の共演経験はなく、アマンダ・サイフリッドを介してつながっているからだ(プラットとサイフリッドは『ジェニファーズ・ボディ』で共演、サイフリッドとベーコンは『ユー・シュッド・ハブ・レフト』で共演している)。 <関連記事:コロナで学ぶ正しいセレブパワーの使い方> ===== 90年代に4人の大学生が発明したこのゲームは、MTVのコメディー番組で紹介されると、たちまちパーティーで人気の余興に。ただしベーコン自身は初めのうち、「僕をダシにしたジョークだと思った」と、12年のTEDトークで語っている。「これでみんなの笑い物になるぞと震え上がった」 しかし発明した学生たちに会って、そんな疑念は吹き飛んだらしい。今では自分の慈善団体やポッドキャストにも「6次のつながり」をもじった名前を付けている。 コロナ禍で自宅待機が続いた今年6月には、バズフィードの企画で、ベーコン自身が自分とハリウッド俳優をつなぐクイズに挑んだ(その様子はYouTubeで公開されている)。9問のうち正解はわずか2問と、本人も認める悲惨な成績だった。 だがゲームになるほどハリウッドに幅広いコネがあるのに、それを全く鼻にかけないところが、ベーコンが細く長く愛され続ける理由なのかもしれない。 <本誌2020年7月28日号掲載> <関連記事:コロナで学ぶ正しいセレブパワーの使い方> 【話題の記事】 ・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見 ・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる   ※画像をクリックすると楽天ブックスに飛びます2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか