独裁体制を敷くベラルーシのルカシェンコ大統領が9日の選挙で約80%の得票率で6選を決めたことを巡り、ドイツのマース外相は14日、欧州連合(EU)はベラルーシに対する新たな制裁措置を導入すると述べた。 旧ソ連のベラルーシでは、大統領選の投票が終了した9日夜から大規模な抗議活動が続いており、これまでに少なくとも2人が死亡、数千人が治安当局に拘束された。 こうした中、EUは14日に臨時外相理事会を開催し、ベラルーシへの対応を協議。マース外相は記者団に対し「過去数日間にベラルーシで起きていることは全く容認できず、EUは明確に対応する必要がある」とし、「平和的な抗議活動の参加者に対する犯罪行為に加担した特定の人物に対する制裁発動を目指している」と述べた。 ベラルーシへの対応では、オーストリア、スウェーデン、ドイツが強硬な姿勢を提唱。ポーランド、チェコ、デンマーク、バルト3国はルカシェンコ大統領と反政権派との仲介を呼び掛けている。 EUは2004年に初めてベラルーシに対する制裁を発動させ、11年に人権侵害や選挙不正を巡り措置を強化。その後、ルカシェンコ大統領が16年に政治犯を釈放したことで、多くの制裁措置を解除した。 ベラルーシの首都ミンスクでは、この日もルカシェンコ大統領の辞任を求める抗議活動が継続。政権の基盤となっている国営企業の一部従業員も抗議活動に参加している。 大統領選の対立候補だったスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は脱出先のリトアニアからユーチューブにビデオを投稿し、抗議活動継続のほか、大統領選での不正行為を巡る正式な調査実施を訴えた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【話題の記事】 ・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見 ・韓国、ユーチューブが大炎上 芸能人の「ステマ」、「悪魔編集」がはびこる   ※画像をクリックすると楽天ブックスに飛びます2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか