黒人男性が警官から撃たれ負傷する事件が起きた米ウィスコンシン州のケノーシャでは、抗議活動が続き黒人のビジネス地区で放火も起こっている。 こうした中、エバーズ州知事は非常事態を宣言し、動員する州兵の数を前日の100人超から250人に増員すると表明した。 ジェイコブ・ブレークさん(29)が23日夕、3人の息子の目の前で警官に背後から複数回撃たれ、病院に搬送された。父親によるとジェイコブさんは手術を終え、容体は安定しているという。 ブレークさんの親類は、ブレークさんの足が一時的にまひしている可能性があるようだが、傷の腫れがひけば治まると願っていると話した。 人権弁護士のベン・クランプ氏によると、ブレークさんはけんかしていた女性2人の仲裁に入ろうとしていたという。 白人警官の暴行で黒人男性が死亡した事件をきっかけに人種差別や警察の過剰な行動に批判が高まっていたこともあり、ケノーシャでは激しい抗議活動が発生した。 外出禁止令が発令されたものの、24日夜から25日朝にかけてもデモが続き、参加者によると警察が催涙ガスやゴム弾などを使ってデモ隊の排除に当たった。 また放火も発生、被害を受けたのは主に黒人のビジネス街で、白人があおっていたとの情報もある。 抗議デモと警察との衝突はポートランド、シアトル、ミネアポリスでも発生するなど混乱は米国各地で再び広がっている。ソーシャル・メディアに投稿された動画によると、ニューヨーク市のブルックリン橋にデモ参加者が集まった。 発砲に関わったケノーシャの警官は休職扱いとなっているが、「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切だ)」を掲げる活動家らは同警官の即時解雇または逮捕を求めている。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・米ウィスコンシン州、警官が黒人男性に発砲し重体 抗議活動で外出禁止令 ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・コロナ感染大国アメリカでマスクなしの密着パーティー、警察も手出しできず ・中国からの「謎の種」、播いたら生えてきたのは......?   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年9月1日号(8月25日発売)は「コロナと脱グローバル化 11の予測」特集。人と物の往来が止まり、このまま世界は閉じるのか――。11人の識者が占うグローバリズムの未来。デービッド・アトキンソン/細谷雄一/ウィリアム・ジェーンウェイ/河野真太郎...他