訪台中のチェコのミロシュ・ビストルチル上院議長は1日、台湾の立法院(議会)で演説を行い、故ジョン・F・ケネディ元米大統領が1963年に西ベルリンで行った演説をなぞらえて、「私は台湾市民である」と述べ、台湾の人々への支持を表明した。 台湾を自国の一部と見なす中国は、同議長らが台湾を公式訪問したことについて、「高い代償を払う」ことになると警告しており、議長の演説に中国が反発するのは必至とみられる。 ビストルチル議長は政治家や企業幹部ら約90人を率いて台湾を訪問している。 議長は、ケネディ氏が「私はベルリン市民である」と述べた演説について、自由を支持し、共産主義に対抗する重要なメッセージだったと指摘。「台湾と自由の究極的価値への支持表明に、今日のスピーチの締めくくりに、『私は台湾市民である』と言わせていただきたい」と述べ、拍手喝さいを受けた。 議長はチェコ語で演説し、その内容が中国語に翻訳された。 当時、共産主義の東ドイツに包囲されていた西ベルリンの人々に対して語り掛けたケネディ氏の演説は、同氏の演説で最も素晴らしいと評価されている。 中国外務省の華春瑩報道官は北京で記者団に、ビストルチル議長は分離主義を公然と支持し中国の内政問題に干渉したとし、「中国はこれを強く非難する」と述べた。 *内容を追加しました。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・中国・三峡ダムに過去最大の水量流入、いまダムはどうなっている? ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路 ・世界が激怒する中国「犬肉祭り」の残酷さ   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます2020年9月8日号(9月1日発売)は「イアン・ブレマーが説く アフターコロナの世界」特集。主導国なき「Gゼロ」の世界を予見した国際政治学者が読み解く、米中・経済・テクノロジー・日本の行方。PLUS 安倍晋三の遺産――世界は長期政権をこう評価する。