ジョンソン英首相は14日、欧州連合(EU)離脱協定の一部を無効化する「国内市場法案」を議会に提出したことについて、EUが「テーブルから銃をどけなかった」ためだと説明し、国際法違反になってもやむなしという考えを示した。 EU側は、ジョンソン氏の計画は通商協議を台無しにし、合意なき離脱に進むと警告。デリバティブ業界のある関係者は、欧州委員会がこの日、ロンドンの清算機関にユーロ清算業務継続を認める決定を延期し、圧力を強めたという。 英下院ではこの日、国内市場法案に関する審議が始まった。ジョンソン氏は議会で、EUがこれまでの協議で極端かつ理不尽な対応を繰り返してきたと批判。1月に合意した離脱協定を盾に英本土と英領北アイルランドの間に貿易障壁を設けると脅しているとし、「この法案の意図は、わが国に対するこうした批判をやめさせることだ」とし、防衛策や保険的な政策に当たると述べた。 一方、下院で80議席を占める与党・保守党だが、身内から反発の声も高まっている。首相経験者は全員がこの計画に懸念を示しているほか、ジャビド前財務相も「国際法を破ることは決して軽んじてはならない手段だ」とし、修正されない限り法案を支持できないと述べた。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【話題の記事】 ・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性 ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる ・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます9月22日号(9月15日発売)は「誤解だらけの米中新冷戦」特集。「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う。米中関係史で読み解く新冷戦の本質。