中国軍がインド国境の係争地帯で光ファイバーケーブル網を敷設していると、インド政府当局者2人が明らかにした。両国の外相は先週、ヒマラヤの係争地での緊張を緩和することで合意したが、通信網の敷設は中国が長期戦に備えている可能性を示唆している。 こうしたケーブルは前線部隊と後方基地をつなぐ安全な通信手段を提供する。インド政府高官によると、通信ケーブルは係争地のラダック地方にあるパンゴン湖の南で最近確認された。 インド当局は衛星画像により、湖の南で砂の中にそれまで見られなかった線が複数見られたことで中国側の動きを察知。国内の専門家が塹壕に敷設された通信ケーブルであると分析し、海外の情報機関も同様の見解を示したという。 この高官は、中印部隊がわずか数百メートルの距離で対峙している場所もあるパンゴン湖の南岸に中国が高速通信用の光ファイバーケーブルを敷設したことが最大の懸念事項だとし、「中国は猛スピードで敷設している」と語った。 中国外務省は現時点でロイターの取材に応じていない。国防当局者のコメントも得られていない。 別のインド政府当局者によると、同国の情報機関はパンゴン湖の北側でも約1カ月前に同様のケーブルが敷設されているのに気付いたという。 更に別の政府当局者は14日、先週の中印外相会談以降、双方に目立った撤退や部隊増強の動きは見られないと指摘し、「これまでと同様に緊迫した状況だ」と話した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【話題の記事】 ・反日デモへつながった尖閣沖事件から10年 「特攻漁船」船長の意外すぎる末路 ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路 ・世界が激怒する中国「犬肉祭り」の残酷さ   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます9月22日号(9月15日発売)は「誤解だらけの米中新冷戦」特集。「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う。米中関係史で読み解く新冷戦の本質。