新型コロナウイルス感染症に関する新たな研究で、熱帯感染症デング熱の感染を通じて一定のコロナウイルスに対する抗体が作られる可能性があることが示された。 研究は米デューク大学教授が主導し、ブラジルにおけるコロナ流行と2019─20年のデング熱流行の地理的分布を比較した。研究はまだ正式発表されていないが、ロイターが確認した。 研究によると、ブラジルでコロナの感染率や死亡率が低い地域や感染者の増加ペースが緩慢な地域は、デング熱が大流行し、デング熱の抗体保有率が高い地域と重複したという。 ブラジル以外でも、デング熱が流行した他の中南米諸国やアジア、太平洋・インド洋の諸島で同様の関連性が見受けられた。 研究は「デング熱の血清型とコロナに免疫学的な交差反応が存在することを示している」とし、一段の研究が必要としつつも、「この仮説が裏付けられれば、デング熱の感染もしくはデング熱ワクチンによる予防接種によって、コロナウイルスに対する一定の免疫学的な防御が生成される可能性がある」と指摘した。 研究者はまた、デング熱の抗体がある人がコロナに感染していなくても、コロナ抗体検査で偽陽性の反応が出るという過去の研究結果にも言及した。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【話題の記事】 ・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性 ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ ・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる ・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死   ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます9月22日号(9月15日発売)は「誤解だらけの米中新冷戦」特集。「金持ち」中国との対立はソ連との冷戦とは違う。米中関係史で読み解く新冷戦の本質。