中国共産党系の環球時報は24日、匿名筋の話として、中国当局がオーストラリアの「反中」研究者2人の入国を禁止したと報じた。 オーストラリア政府が9月上旬に中国人研究者2人のビザ(査証)を取り消したことを受けた動きという。 同紙によると、入国が禁止されたのはチャールズスタート大学のクライブ・ハミルトン教授(公共倫理学)とオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のアナリスト、アレックス・ジョスク氏。 中国外務省報道官は、報道を確認することは控えたが、外国人を入国禁止する権利を有しているとし、両国の関係悪化について豪側を非難した。 ハミルトン氏は2018年の著作の中で、中国共産党がオーストラリアの国内政治に影響を及ぼそうとしていると非難した。 同氏はロイターに対し、電子メールで「私の名前は何年も前から中国政府の危険人物リストに載っているが、今回の入国禁止措置は予想していなかった」と明らかにした。また、自身とジョスク氏に対する入国禁止措置はオーストラリア政府による中国人研究者のビザ取り消しへの「報復」との見方を示した。 環球時報はジョスク氏の所属するASPIについて、「反中プロパガンダを広め反中問題をねつ造している」と指摘した。 ジョスク氏はツイッターで、今回の入国禁止措置は「中国共産党の活動に光を当てる人物を処罰する同党の試みの一環」と投稿。中国への渡航は危険すぎると以前から考えており、ここ何年も中国のビザの所持も申請もしていないと明らかにした。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます