2016年の米大統領選に介入したとされるロシアの団体が独立した報道機関を装い、右寄りのソーシャルメディア利用者に影響を及ぼそうとしていたと、米連邦捜査局(FBI)の捜査に近い筋2人がロイターに明らかにした。 今年の米大統領選が約1カ月後に迫る中、ロシアによる関与が懸念される。 関係筋によると、今回の活動は「NAEBC(Newsroom for American and European Based Citizens)」と呼ばれる報道機関を中心に展開。サンクトペテルブルクに拠点を置くインターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)の関係者が運営を手掛け、米政治ニュースや時事問題を中心に保守派メディアの記事を再投稿したり、政治的にデリケートな記事を米国人に執筆させていた。 米検察当局によると、IRAは16年の米大統領選において、トランプ大統領が有利になるよう影響を及ぼす工作活動で中心的な役割を果たしていたとみられている。 米フェイスブックやツイッターは先月、IRAとつながりのある個人が運営する偽の左翼系報道機関のアカウントやページを発見し、削除したことを明らかにしている。 ロシア政府のぺスコフ大統領報道官は、NAEBCや偽の左翼系ニュースサイトいずれも認識していないとし、「ロシアはそのような活動に関与していない」とコメントした。 FBIはコメントを控えている。 NAEBCとロシア政府の関連を巡り、ロイターが電子メールでNAEBCにコメントを求めたところ、ノラ・ベルカと名乗る副編集長は「把握していない」と応じた。その後、ノラ・ベルカという人物や他のNAEBCスタッフのものとされるソーシャルメディアアカウントからは、NAEBCに関する言及が全て削除された。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます