欧州に新型コロナウイルス感染の第2波が広がる中、スペインの首都マドリードではウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)措置が数日中に再導入されることになった。 中央政府は前日、不要不急のマドリード首都圏内外の往来を禁止する措置を導入すると発表。マドリード自治州政府は1日、ロックダウン再導入に異論を唱えつつも、応じる構えを示した。 欧州諸国の首都でのロックダウン再導入は初めて。マドリードの人口は300万人超。 通勤や通学、通院、買い物などは許される。レストランとバーの営業は午後11時までに制限される。公園や子どもの遊び場の閉鎖は当面実施されない見通し。 スペインの新型コロナ感染者数は累計76万9000人強と、西欧では最多。うちマドリードの感染者数は全国水準の倍となっている。 フランスのベラン保健相はこの日、過去24時間にパリ首都圏の感染者数が10万人中250人を突破したとし、早ければ週明け5日にパリ首都圏のコロナ警戒レベルを最高レベルに引き上げる見通しを明らかにした。実施されれば、レストランやバーなどは営業停止となる公算が大きい。 同相はまた、パリに先立ち新たな制限措置が導入されたボルドー、ニース、マルセーユでは感染状況が改善しつつある兆候が見られるとした。 ロシアでは、モスクワのソビャニン市長が雇用主に対し、少なくとも30%の従業員を在宅勤務にするよう要請した。モスクワで1日当たりの新規感染者数が約2000人に達していることを受けた措置。週明け5日から実施する。 年齢65歳以上や持病を持つ従業員に対しても在宅勤務にするよう指示した。 ソビャニン市長はまた、モスクワ市内の病院でコロナ感染症による入院者数が週当たり約5000人のペースで増加しているほか、子どもの感染者が増加していることを指摘した。 スウェーデンではこの日、新規感染者数が752人と6月30以来の水準になった。保健当局者は感染者数の増加について、若年層が多く、職場での感染に起因しているとした。さらに、首都ストックホルムでの感染者が大部分を占めるという。 同国ではロックダウン措置を実施せず、マスク着用にも消極的なスタンスを示しているが、スペインやフランスなど感染状況が深刻な他の欧州諸国のように感染者数は急増していない。一方、この日のコロナ感染症による死者はゼロだった。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます