<陽性者の割合が特に高いのは、都市部のスラム街に暮らす人々> インドで確認されている新型コロナウイルスの感染者数は、アメリカに次ぐ世界2位の600万人以上。だが9月末に発表された研究結果によれば、実際の数字はその10倍の6300万人以上に上る可能性があるという。 インド医学研究評議会が8月半ば~9月半ばにかけて21州の2万9000人を対象に抗体検査を実施したところ、10歳以上のおよそ15人に1人に新型コロナの感染歴があることが明らかになった。抗体検査の陽性者の割合が特に高いのは、都市部のスラム街に暮らす人々で15.6%。一方、スラム街以外の都市部に暮らす人の陽性率は8.2%、農村部では4.4%だった。 インド医学研究評議会は全国的なロックダウン(都市封鎖)が続いていた5月にも、成人を対象に大規模な抗体検査を実施したが、当時の陽性率は0.73%で、感染歴のある人は推定640万人だった。こうした数字からも、この数カ月間でインドの感染が劇的に拡大している状況が分かる。 <本誌2020年10月13日号掲載> ===== 医療廃棄物の激増で感染リスクにさらされるインドの都市労働者