<ナゴルノカラバフの帰属をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの戦闘による被害は双方の都市部まで及び、民間人も犠牲になっている> ナゴルノカラバフで再び戦闘が始まったのは国際社会の「無関心」のせいだ──。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は自分の責任を棚に上げて、そう非難した。 同国西部のナゴルノカラバフ自治州では9月末から隣国アルメニアとの戦闘が激化し、4年前の武力衝突以来、最も深刻な事態に発展した。しかも今回は被害が双方の都市部にまで及び、既に数百人の死者が出ているもようだ。 アゼルバイジャン側の主張では、国内第2の都市ギャンジャへの砲撃で民間人が死亡し、複数が負傷したという。一方、アルメニアが実効支配する自治州の主要都市ステパナケルトでは、アゼルバイジャン軍の空襲で大規模停電が発生したとされる。 トルコの後ろ盾を得たアリエフは強気だが、対するアルメニアは国際社会の調停による停戦を「受け入れる用意あり」としている(編集部注:ロシアは10月10日、両国が停戦で合意したと発表した)。 <2020年10月20日号掲載>