米ロの核軍縮の枠組みである新戦略兵器削減条約(新START)の延長を巡る交渉で、両国が溝を埋められていないことが14日、分かった。2021年2月の期限切れに伴い失効すれば、米ロ間の核軍縮の枠組みが完全に消滅する。 米政府当局はこれまで延長を巡る交渉で原則合意が得られたとの見解を示していたが、ロシア大統領府のペスコフ報道官は14日、記者会見で合意は得られていないと述べた。ただ「ロシアは延長の必要性があること、米ロのみならず世界全体の安全のためになることを理解している」と語った。 ロシアのラブロフ外相はこれに先立ち、ロシア政府は新START延長の可能性があるとは見ていないとしながらも、交渉を継続する姿勢を示していた。 米国のポンペオ国務長官は記者会見で「新START延長を巡る可能性について、ここ数週間で得られた理解に基づく合意を完成させる機会を歓迎したい」と述べるにとどめ、原則合意が得られたとする前日のビリングスリー米大統領特使(軍備管理担当)の発言に関するコメントは控えた。 ただポンペオ氏は、中国に米ロの核軍縮条約に加わるよう呼び掛けた。中国が保有する核兵器は米ロに比べるとはるかに少なく、中国はこれまでに繰り返し参加しない姿勢を示している。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【話題の記事】 ・強行退院したトランプが直面する「ウィズ・コロナ選挙戦」の難題 ・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力