<キム・カーダシアンのようなスリムな白人セレブなら当たり前のトップレス写真が削除された黒人プラスサイズモデルの告発> インスタグラムはこのほど、黒人のプラスサイズモデル、ナイオム・ニコラス=ウィリアムズの訴えを受けて、ヌード写真の扱いに関するポリシーを変更した。 ニコラス=ウィリアムズは、インスタグラムのポリシーに「人種的な偏見」があると批判していた。白人セレブのトップレス写真は削除されないのに、自分が「どんな体型も美しい」ことを示すために撮影した同様の写真は削除されたからだ。 問題の写真は、両手で胸を覆ったポーズのトップレス写真。彼女が8月にこの写真を投稿したところ、インスタグラムからポルノ禁止の規定に違反するとされ、即座に削除された。彼女はこれについて、エミリー・ラタコウスキーやカイリー・ジェンナー、キム・カーダシアンのような白人でスリム体型のモデルの「ほぼヌードの」写真は削除されないことを指摘し、自分は黒人でプラスサイズ体型だからという理由で差別されたと主張した。 この投稿をInstagramで見る I'd like to let you all know that things are still going on behind the scenes regarding the #IWantToSeeNyome campaign. Just because there is no movement up front right now that doesn't mean work isn't happening over here in the back... @ginamartin @alex_cameron These images sum up my mood going into next week. Photography @kidcircus Makeup @bryanna_angel_mua Styling @mariamtaiwosonekan Nyome Nicholas - Williams(@curvynyome)がシェアした投稿 - 2020年 9月月20日午前12時21分PDT 「アルゴリズムの中に偏見が」 この主張を支持した大勢の人が、「ナイオムを見たい(#IWantToSeeNyome)」のハッシュタグを添えて彼女の写真を再投稿。複数の黒人インフルエンサーや黒人モデルが、自分も同じような経験をしたと名乗り出た。これらの訴えを受けて、インスタグラムと親会社のフェイスブックはヌードに関するポリシーを改定し、「黒人コミュニティーをこれまで以上にサポート」し、「どんな体型の人も公平に扱われるように」すると表明した。 ニコラス=ウィリアムズは本誌に、次のように語った。「プラスサイズ体型がオンライン検閲の対象になることは知っていたが、自分の写真が削除されたのは初めてで、とてもショックだった。削除対象を選ぶアルゴリズムに、偏見が組み込まれていると分かったのだ。その偏見がとりわけ黒人、そして黒人女性に向けられている」 自分の写真が削除された衝撃で、「何を投稿するのも怖くなった」と彼女は語る。「クライアントはインスタグラムへの投稿を見て仕事を依頼してくる。だから頑張ってインスタグラムに自分と自分の体を愛するメッセージを投稿してきたのに、それが削除されるなら私はどうしたらいいのか」 ===== 問題の写真を撮影したカメラマンのアレクサンドラ・キャメロンと、活動家のジーナ・マーティンも、ニコラス=ウィリアムズを支持。3人は3カ月にわたって写真の削除に抗議し、インスタグラムに変革を働きかけた。キャメロンは、自分の撮影した写真が削除されたことも不快だったが、最大の衝撃は「アルゴリズムによって、特定の人物の身体が削除された」ことだったという。「黒人のプラスサイズの女性が最もその標的にされ、写真を削除される可能性が高いことが、私たちにとって一番の問題だった。彼女たちはどこであれ、特にインスタグラム上では、自由に自分を表現できるべきだ」 インスタグラムにポリシー変更を求める運動は、驚くほど大勢の人からの支持を得たとキャメロンは言う。「自分たちの運動がこれほど勢いを得られるとは思わなかった。ナイオムと彼女の写真の素晴らしさがその大きな要因だと思う。彼女の写真が削除されたことに、大勢の人が私たちと同様にショックを受けたのだ」 SNSで覗き見を犯罪に 2019年にイギリスで「アップスカーティング(スカートの中を盗撮する行為)を犯罪と見なす法律を成立に導いたマーティンは、インスタグラムにポリシー変更を求める運動のことを知るとすぐに、協力を決めた。イギリスの議員たちを説得した経験から、世界最大のソーシャルメディア帝国に立ち向かうのに必要なスキルを得たと彼女は言う。「#IWantToSeeNyome」のハッシュタグと共に、インスタグラム上に運動を広めたのも彼女のアイデアだ。 「私にも経験があるが、ポリシーを変える力を持っている人々の注意を引くのはとても難しい」とマーティンは言う。だが彼女はそれを成し遂げ、インスタグラムのポリシー担当者や、最終的にはインスタグラムの責任者であるアダム・モッセーリとのミーティングを実現させた。 「彼はナイオムの意見に真剣に耳を傾けてくれた。それが前向きな変化につながった」と彼女は言う。「この変化が今後、黒人のプラスサイズの女性たちに大きな影響を及ぼすことを願っている」 ===== だが運動が成功してインスタグラムのポリシーが変更された後も、ニコラス=ウィリアムズは自分の存在が一連の議論から「消され続けて」いると感じている。今回の運動は各国で報じられているが、運動を率いた人物として取り上げられているのは彼女ではなく、オーストラリアの白人インスタグラマー、セレステ・バーバーだ。あるセミヌードの有名モデルとまったく同じポーズで撮った写真がインスタグラムで「性的コンテンツ」とみなされ表示できなくされたのだ。 「問題が『白人化』されている」と、ニコラス=ウィリアムズは言う。「ポリシーが変更されたことは嬉しいが、本当に問題が改善されたとは思えない。セレステが差別に反対するのは構わない。でも、いちばん削除されているのは、黒人女性の体の画像だ」 インスタグラムは、削除されたニコラス=ウィリアムズの写真はどんな体型も美しいというメッセージを意図した投稿だったことを認め、「当社のポリシーが正しく適用されなかった」と述べた。 安心して自己表現できる場所に だが、裸が何でも許されるわけではない。声明の中でインスタグラムは、乳房を手で支える行為は許されるが、「どこかで線引きをしなければならない」と述べた。「指を曲げて、乳房をわしづかみにするような動きがみられる場合には」規程違反と見なされるという。 インスタグラムのポリシー担当責任者であるキラ・ウォン・オコナーは、次のように述べた。「自分の体や画像が受け入れられると感じられれば、人々はこれまで以上に自分を表現しようと思えるだろう。ナイオムが自分の経験をオープンに、正直に話してくれたことに感謝しているし、今回のポリシー変更でこれまで以上に多くの人が、自信を持って自分を表現できるようになることを願っている」 同社はまた、既に「インスタグラム上で、これまで以上に黒人コミュニティーをサポートしていく」努力をしているという。 ニコラス=ウィリアムズは、ポリシー変更は「大きな一歩」だと述べ、新たなポリシーが今後、すべてのプラスサイズ体型の黒人女性を守ってくれることを期待していると語った。「自分の体が検閲される心配をすることなく、アートを共有できると感じられるようになることが願いだ」と彼女は言った。「それが私にとって一番大切なことだ」 ===== この投稿をInstagramで見る I'd like to let you all know that things are still going on behind the scenes regarding the #IWantToSeeNyome campaign. Just because there is no movement up front right now that doesn't mean work isn't happening over here in the back... @ginamartin @alex_cameron These images sum up my mood going into next week. Photography @kidcircus Makeup @bryanna_angel_mua