米ペンシルベニア州フィラデルフィア西部ではナイフを持っていた黒人男性が警察に射殺された事件を受けて、27日夜も抗議デモが繰り広げられ緊張の高い状態が続いている。 26日に射殺された27歳の黒人男性ウォルター・ウォレスさんは精神疾患を患っていたという。事件を受けて暴動や略奪が発生。一夜明けた27日も数百人が人種差別に反対する抗議デモを行った。 この日の集会は前日と同様に平和的に始まったが、夜になって緊張が高まったため警察は商業地区の一部を封鎖した。NBCテレビ系列で放送されたニュースの映像にはウォルマートの店舗での略奪の様子が写っていた。 ただ30人の警官が負傷し90人以上が逮捕される事態となった前日の衝突と比べて、おおむね規模は小さく激しいものではなかったもよう。 ウルフ知事(民主党)は27日、秩序維持を支援するためにフィラデルフィアに州兵を派遣した。 民主党大統領候補バイデン前副大統領と副大統領候補のハリス上院議員は共同声明を発表し、ウォレスさんの家族と、米国でまたも黒人の命が失われたことに傷ついている全ての人のために心を痛めていると表明。「この国で精神疾患を死によって終わらせることを受け入れることはできない」とした。 ペンシルベニア州は11月3日の大統領選の激戦州で、最大都市フィラデルフィアはマイノリティーが人口の多数を占めている。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【話題の記事】 ・強行退院したトランプが直面する「ウィズ・コロナ選挙戦」の難題 ・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力