<死ぬまでに見るべきは世界の7不思議だけじゃない 地球には目を見張るような美しい風景がいっぱいだ> 大自然が生み出した絶景は世界各地にあれど、ここにご紹介するのは死ぬまでに一度は実際に足を運んで自分の目で見る価値があるものばかり。ただし、いつ行っても見られるとは限らない。なかには1年のうち限られた時期しか起きない現象もある。 <冒頭写真:01 アブラハム湖のアイスバブル> (カナダ、アルバータ州)見られるのは冬、湖が一面の氷になってから。この湖の底では1年を通し、メタンガスが生成されている。そして冬が来て水温が下がると、ガスの泡は浮かび上がる途中で凍り付き、不思議な模様を作り出す。 02 グレートスモーキー山脈のホタル HAOXIANG YANG/GETTY IMAGES (アメリカ、テネシー州とノースカロライナ州)無数のホタルが集まり、数秒ごとに一斉に点滅を繰り返す光景は壮観だ(どうやってタイミングを合わせているのだろう)。これはホタルがつがうための儀式で、1年のうち5月か6月の2週間ほどしか見られない。 03 色彩あふれるカニョクリスタレス川 JORGE IVAN VASQUEZ CUARTAS/ISTOCK (コロンビア、メタ県)コロンビア中部、シエラ・デ・ラ・マカレナ国立自然公園内を流れるこの川の水面は、1年のある時期だけ真っ赤に輝く。水草が一斉に赤い花を付けるせいで、夏の終わりから秋の初めにかけてが最も美しい。 04 カタトゥンボ川の稲妻 CHRISTIAN PINILLO SALAS/ISTOCK (ベネズエラ、スリア州)この川がマラカイボ湖に流れ込む辺りは雷の名所。NASAによれば地球で最も雷が集中して発生する場所だ。1年のうち300日は嵐が発生しているが、稲妻を見るなら6月から11月がおすすめ。 05 ムクドリの大群 OWEN HUMPHREYS-PA/AFLO イギリス各地で秋になるとよく見られるのが、空中に浮かんだ黒い雲が移動しているようなムクドリの群れだ。何百、いや何千羽ものムクドリがどこからか飛んできては集まり、ダンスを踊っているかのような息の合った動きを見せる。いったいどうやって動きを合わせているのかは、完全には分かっていない。 ===== 06 ゆがんだ森 MBPROJEKT_MACIEJ_BLEDOWSKI/ISTOCK (ポーランド、グリフィノ近郊)遠くから見れば普通の森だが、近寄って見ると大違い。約400本のマツの木(樹齢はいずれも100年に満たない)は、不思議なことにどれも根元近くがぐにゃりと曲がり、その先は真っすぐ伸びている。 07 星の海 ATANASBOZHIKOVNASKO/ISTOCK (モルディブ、バドゥ島)夏の後半、夜の海はまるで満天の星空のように光に満ちる。この美しい光景をつくり出しているのは、生物発光を行う植物プランクトンだ。この時季にサンゴ礁の海で大発生したプランクトンは、波の動きに反応して光を放つ。 08 カワ・イジェン・クレーター SOPON CHIENWITTAYAKUN/GETTY IMAGES (インドネシア、ジャワ島)火山と言われて思い浮かぶのは普通、赤く煮えたぎる溶岩だが、この山では大気と反応した硫黄が明るい青に輝いている。ただしこの絶景が見られるのは日没後限定。火口付近では有毒な火山性ガスも噴き出す。 09 真珠母雲 WARNECK/ISTOCK (南極大陸)真珠母雲とは、主に極地で見られる虹色に輝く美しい雲のこと。高高度の大気中に出現する雲で、空中の水分などが凝結するくらいに低温であることが発生条件だ。アコヤガイの貝殻の内側のような輝きは光がこの結晶に反射することで生み出される。だがこの雲はオゾン層の破壊にも深く関わっていることが知られている。 <本誌2020年11月17日号掲載>