<人口の差を踏まえてもその差は桁違い。ただ一つ、日本は検査数もまた桁違いに少ないことには留意すべきだ> アメリカでは2020年11月27日、1日の新型コロナウイルス新規感染者数がついに20万人を突破した。20万という数字は、アジアで感染状況が最も深刻な国のひとつである日本の累計感染者数を上回る。 ジョンズ・ホプキンス大学(JHU)がまとめたデータによると、アメリカでは11月27日、1日の感染者数が20万5557人と過去最高を記録した。同じ日の日本の累計感染者数14万2778人だから1日でそれを6万人も上回る感染者を出したことになる。 人口の差も無意味 世界銀行よれば、アメリカの人口(3億2823万9523人)は日本(1億2626万4931人)の倍以上ある。それでも、この桁違いの感染者数の差はとても説明できない。世界保健機関(WHO)の最新報告によると、アメリカの100万人あたり感染者数は3万9524.99人。日本は100万人あたりたった1160.37人だ。 ただ、日本の感染者数が過小評価されている可能性もあることに留意すべきた。11月27日現在、日本における検査人数は人口の3%に満たない。厚生労働省によると、11月27日現在、日本でこれまでPCR検査を受けたのは341万8520人(人口のおよそ2.7%)だ。 ===== 一方、JHUによると、アメリカで実施された検査数は11月30日現在で、1億9114万9006件。アメリカ総人口のおよそ58%にあたる。日米の差を考えるとき、だが検査数の差も勘案すべきだろう。 アメリカでは、10月5日に始まった週から、1週間の累計感染者数が一貫して増え続けている。WHOがまとめたデータによると、1週間の累計感染者数は、11月9日から始まった週に、前週比で46.8%増加した。 クリスマスには1日83万人感染? 米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)の最新予測によると、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を再度義務付けなければ」、1日の感染者数はクリスマスまでにおよそ83万3165人に上る可能性もあるという。 さらに悪い予想もある。米国疾病管理予防センター(CDC)に寄せられた、25のモデリンググループによる今後4週間の新型コロナウイルス新規感染者数予測によると、「2020年12月19日までの1週間で、アメリカの新規感染者数は110万人から250万人に上る」という。 CDCは11月25日発表した報告のなかで、「ここ数週間は、報告された感染者数が見込みを上回り、予測範囲の上限から外れている。これは、現在の予測範囲は、将来的に見込まれる感染者数を完全には反映していない可能性を示唆している」と指摘している。 全米の入院患者数も、増加の一途をたどっている。アトランティック誌の新型コロナウイルス追跡プロジェクトがまとめたデータによると、11月29日現在の新型コロナウイルス感染症による入院者数は9万3219人だ。このまま増勢が続けば深刻な医療崩壊に陥る州も出てくるだろう。 (翻訳:ガリレオ)