<2020年の大統領選はまだ終わっていない。真の勝敗を決するのが、1月5日の決選投票だ> ドナルド・トランプ米大統領の娘イバンカは、ジョージア州で1月に行われる連邦議会上院の決選投票にこの国の未来がかかっていると発言した。ジョージア州では、上院議員の2議席が決選投票に持ち込まれる前例のない事態となっている。 「私たちの子どもが抑圧的な政府のもとで育つのか、あるいはアメリカが今後も自由の国であり続けるのか、ジョージア州が決めることになる」。イバンカは12月21日、共和党現職のデビッド・パーデュー議員とケリー・ロフラー議員を応援する支持者集会でそう演説した。 イバンカはさらにこう述べた。「みなさんの支援と声、そして何よりも重要なその票で、ジョージアが----ジョージアがアメリカを救うでしょう」 すべての注目が今、「ピーチ・ステート」と呼ばれるジョージア州に集まっている。1月5日の決選投票の結果で、民主・共和のどちらの政党が連邦上院の過半数を握るか決まる。共和党のロフラーとパーデューに挑戦するのは、民主党のラファエル・ワーノック、ジョン・オソフ両候補だ。 現段階で、共和党は連邦上院の50議席を確保している。民主党は、統一会派を組む無所属議員が2名を合わせて48議席。仮に現職のパーデューとロフラーが議席を守った場合、共和党は上院で52議席を確保し、多数派となる。しかし、両議員がともに議席を失った場合は、上院の勢力は50対50で真っ二つに分かれ、上院の議決で票数が同数となった場合には、民主党のカマラ・ハリス次期副大統領が、決定票を投じる役割を担うことになる。 世論調査では共和党有利 21日のスピーチでイバンカは、ロフラーとパーデューの勝利は「わが国の経済を動かし続け、(トランプ)大統領の計画を実行し続け、私たちの学校を続ける」ためのカギを握ると発言した。 最新の世論調査では、共和党の現職両議員が、オソフおよびワーノック候補に対して優勢という結果が出ている。12月第3週にトラファルガー・グループによって実施された調査では、回答した有権者の間でロフラーが6ポイント、パーデューが2ポイントのリードを保っている。 ロフラーは21日、有権者に対する呼びかけにおいて、パーデューと自身を(トランプと同じ)「政治的アウトサイダー」であり、なおかつビジネス界の人間だと位置づけ、民主党の対立候補を「急進左派」と非難した。 「私たちはアメリカに向けて、ここは共和党の州)だということを示す」とロフラーは述べた。「そして私たちはこれからも、トランプ大統領のために毎日休むことなく戦い続ける」 21日には次期副大統領のカマラ・ハリスもジョージア州を訪れ、オソフ、ワーノック両候補を応援する遊説を行った。ドライブイン形式で開かれたコロンバスでの支持者集会でハリスは、決選投票の結果がアメリカ全体に及ぼす影響を強調した。 「激動の2020年はまだ終わっていない」と、ハリスは呼び掛けた。「ワーノックとオルソフの当選に全てがかかっている。11月の大統領選で勝ち取ったもの全てが、1月5日の決選投票にかかっている」 (翻訳:ガリレオ)