<バイデンが大統領になった後も容易に埋められそうにない分断の実態が浮き彫りに> 共和党支持者のうち4人に3人が、2020年11月の大統領選挙でジョー・バイデン次期大統領が正当に勝利したわけではないと考えていることが、新たな世論調査で明らかになった。 共和党支持者の選挙結果に対する不信の念は、ドナルド・トランプ大統領と共和党議員たちが、不正投票があったとする根拠のない主張を絶え間なく続けたことで増幅されてきた。 連邦最高裁も含む全米の裁判所は、トランプ陣営が選挙結果を覆すことを目指して起こした一連の訴訟を次々と棄却した。選挙で広範な不正があったことを示す十分な証拠がないからだ。それでも、トランプ支持者は不正があったとの主張を拡散し続け、これが1月6日に暴徒が連邦議会議事堂に押し寄せる事件につながった。 共和党を支持すると回答した人たちは、民主党支持者に比べて、アメリカの選挙そのものに対する信頼度も低い傾向にある、とする新たな調査結果もある。 CNNの委託を受けた世論調査会社SSRSが1月9〜14日にかけて実施し、17日に発表した調査結果では、共和党支持者のうち75%が、バイデンが大統領選挙に正当に勝利したとは考えていないという。民主党支持者ではそれがわずか1%、無党派層でも36%で、共和党支持層との深い分断がみてとれる。 半数近くが「リーダーは今後もトランプ」 バイデンが正当な勝者かどうかわからないという共和党支持者6%を除けば、バイデン次期大統領を正当な大統領と認める共和党支持者はわずか19%しかいないことになる。一方、民主党支持者では99%、無党派層では66%が、バイデンが正当に勝利したと考えている。 このCNNの世論調査ではほかにも、共和党がトランプから離れるべきかという問題に関して、支持者の意見が真っ二つに分かれていることわかっている。共和党支持者の48%は、同党はトランプと縁を切るべきだと回答したのに対し、47%は今後もトランプを自分たちのリーダーとして扱うべきだと答えた。 この世論調査結果が発表される前には、バイデンが大統領に就任する20日に、再び暴力的なトランプ支持の武装蜂起が起きるおそれがあると連邦捜査局(FBI)が警告を行っている。 首都に展開する州兵を統括する陸軍長官のライアン・マッカーシーは、バイデン就任式で警備の任にあたる兵士が暴動に加担するおそれもあるとして、州兵指揮官らに対して警戒を促した。 AP通信の報道によると、警備担当の兵士が暴動に協力するのではとの懸念から、バイデン就任式の警備を担当する州兵部隊の数万人について、FBIが身元調査を行っているという。 一方、トランプ自身はバイデンの就任式には出席しない意向で、バイデンが正式に大統領に就任する数時間前にホワイトハウスを後にする計画を立てていると報道されている。 退任するトランプに対しては、メリーランド州にあるアンドルーズ統合基地で退任式典が計画されている。この式典の終了後、トランプは大統領専用機エアフォース・ワンで別荘のあるフロリダに向かう予定だ。 (翻訳:ガリレオ)