<各国指導者に温暖化対策を訴えたスピーチをからかわれたグレタだが、その文面を真似して退任するトランプを皮肉った> 著名な環境活動家のグレタ・トゥーンベリは、20日に退任したドナルド・トランプ米元大統領に対して、在任中のトランプから送られた皮肉なコメントを真似してキツいお返しをした。 2019年、グレタはニューヨークで開催された国連の温暖化対策サミットで感情がこもったスピーチを行い、世界の指導者たちが気候変動への対策を十分に行っておらず、世界の若者たちを失望させていると訴えた。在任中のトランプは、この動画を共有して「とても幸せそうなこの少女は、明るく素晴らしい未来を期待しているみたいだ。見ていて気持ちがいいね!」と皮肉なコメントをした。 気候変動への対策を訴えて学校をストライキし、その運動を世界に広めたグレタは、今や環境保護運動のアイコンとなっている。20日にホワイトハウスを後にしたトランプの画像を共有したグレタは、以前にトランプから受けたものとそっくりのコメントを付けた。 「とても幸せそうなこのおじいさんは、明るく素晴らしい未来を期待しているみたい。見ていて気持ちがいいね!」 このグレタのツイートには32万8000の「いいね」が付き、4万5000のリツイートを集めた。 He seems like a very happy old man looking forward to a bright and wonderful future. So nice to see! pic.twitter.com/G8gObLhsz9— Greta Thunberg (@GretaThunberg) January 20, 2021 (トランプ退任にコメントしたグレタのツイート) グレタがトランプのツイートを逆手に取ってやり返したことは、以前にもあった。 トランプは2019年に、グレタが「アンガーマネジメント(怒りの感情を制御する)問題」を抱えているとして、「落ち着けグレタ、落ち着け!」とコメントした。 昨年11月の米大統領選でトランプが選挙結果に異論を唱えると、グレタは同じ文面を使って、「チョー馬鹿げている。ドナルドはまずアンガーマネジメントに取り組み、それから友達と昔の映画でも見に行けばいい。落ち着けドナルド、落ち着け!」 So ridiculous. Donald must work on his Anger Management problem, then go to a good old fashioned movie with a friend! Chill Donald, Chill! https://t.co/4RNVBqRYBA— Greta Thunberg (@GretaThunberg) November 5, 2020 (大統領選の結果を認めないトランプへのグレタのコメント) ===== 2019年12月に、もしトランプと会ったら何を言うかと聞かれたグレタは、「時間の無駄なのでトランプとは話さない」と答えた。 BBCの取材に対してグレタは「正直に言って、何も言うことはないと思う。科学者や専門家の言うことを聞かないのだから、私の言うことも聞くわけがないでしょ?」 バイデンは就任初日にパリ協定に復帰 トランプは気候変動対策への懐疑的な姿勢で批判を浴びてきた。2012年には気候変動は「中国のでっち上げ」だと述べ、アメリカの国内産業を弱体化させる策略だと断じた。 そして昨年、トランプ政権は、気候変動への国際的な取り組みを決めた2015年の「パリ協定」から離脱した。 20日に就任したジョー・バイデン新大統領は、さっそくパリ協定に復帰する大統領令に署名した。バイデンの政権移行チームでは、トランプ政権下の環境政策を見直し、バイデンが重視する「環境的正義」に沿わない政策を元に戻す方針でいる。 バイデンは全ての連邦機関に対して、4年間のトランプ政権下で実施された政策について見直すよう指示している。「低所得層や人種的マイノリティーが特に強い影響を受ける、清浄な水や空気の保護政策を元通りに戻すなど、環境的正義に反する政策を見直す」ように求めている。