<スペースX創業者が登場したことで一気に注目を集めた「完全招待制」の新たなプラットフォーム> 2月1日、電気自動車メーカーのテスラと宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスクが、招待制の音声チャットアプリ「クラブハウス」に登場。クラブハウスの注目度が一気に上昇している。 マスクは1日夜10時(太平洋標準時)の「グッドタイム」という番組に参加し、ほかの参加者からの質問に答えたり、米ネット証券ロビンフッドのブラド・テネフCEOを厳しく追求したりした。このイベントについては、ツイッター上でもユーザーたちがコメントを書き込むなど注目度が高く、マスクのチャットをライブ配信したユーチューブ動画も大勢の人が視聴した。 そもそもクラブハウスとはいったい何なのか?そのほかのソーシャルメディアとは何が違うのか?招待されるにはどうしたらいいのか?クラブハウスについて知っておくべきことを、以下にまとめた。 クラブハウスの特徴は TikTok(ティックトック)、ツイッターやフェイスブックと違って、クラブハウスがコミュニケーションに使うのは音声のみ。メンバーは好きな「ルーム(部屋)」を選んでさまざまなテーマについて話をする。「オーディエンス」として話を聞くだけでもいいし、挙手してモデレーターの許可を受ければ「スピーカー」として話に参加できる。ユーザーが自分のルームを持つこともできる。 クラブハウスは基本的には、音声のみでコミュニケーションをするチャットルームの集まりだ。スポーツでもニュースでも、音楽や時事問題、政治、ビジネス、車やゲーム、エクササイズでも――ユーザーが好きなテーマについて話し合うことができる。 同アプリは2020年にベータ版がリリースされ、コメディエンヌで女優のティファニー・ハディッシュやラッパーのミーク・ミルなどの著名人が使っていることでも知られている。 クラブハウスの創業者は、元グーグル社員のローハン・セスと元ピンタレスト社員のポール・デイビソン。ビジネス向けSNSのリンクトインに掲載されているプロフィールによれば、2人は2020年にクラブハウスの親会社アルファエクスプロレーションを立ち上げた。現在デイビソンは同社の共同創業者兼CEO、セスは共同創業者として登録されている。 ===== CNBCによれば、クラブハウスは2020年5月に米ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツから1200万ドルの資金を調達。評価額は1億ドルに達した。2021年1月の時点でユーザー数は200万人を突破し、現在180人を超える投資家がクラブハウスに出資している。 どうやったら参加できる? クラブハウスのアプリはiOSでのみ提供されており、App Storeからダウンロードが可能。いずれアンドロイド版がGoogle Playストアで入手できるようになる見通しだ。 ユーザーに著名人が名を連ねており、また完全招待制であることから、現在のクラブハウスには排他的なイメージがあるが、同アプリの開発チームは、今後は全ての人が使えるようにしていく計画だと言っている。 それでも、今のところは招待されなければアプリを使うことはできない。アップルのユーザーならば招待がなくても、アプリをダウンロードして名前を登録することが可能だが、登録後は「招待待ち」の状態になりすぐにチャットルームにアクセスできる訳ではない。 アプリに(電話に登録されている)連絡先リストを読み込ませると、既にクラブハウスを利用している友人や家族に通知が行くようになっており、(保証はないが)招待を受けられる可能性がある。招待されて認証手続きを終えれば、友人を招待することができるようになる。 今後のアプリ展開のスケジュールは公表されていない。「今はクラブハウスを世界中で利用できるようにしていくことに重点を置いている」と、同社は1月に述べている。 クラブハウスは2020年10月、同アプリ上で「アイデンティティーや民族、ジェンダー、人種差別や宗教」に関する幾つかの「重大インシデントの報告」があったことから、音声管理の改善に取り組んでいると発表した。チャットルームに参加できる人が増えれば、ユーザーのコンテンツを管理することが今よりもっと難しくなることを彼らは認識しているようで、改善策として音声のブロックやミュート、問題行為の報告機能が導入され、またモデレーターが自分のルームのセッションを打ち切ることが可能になった。